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生命保険が外債投資にブレーキ 米は大幅な利下げで円高圧力増す

 生命保険など国内保険会社が外国債券の新規購入ペースを落としているもようだ。保険会社はこれまで活発な外債投資を続けてきたが、買いにブレーキがかかると円売りの勢いが弱まり、円高・ドル安要因となる。

 生保は6月に外債を1・2兆円と大幅に買い越し、4~6月には2・3兆円の残高積み増しに動いた。しかし、7月は620億円にとどまり、8月に入っても国内生保による大規模な外債投資の噂は聞こえてこない。

 10年物の米国債の利回りは一時1・6%台まで低下した。1年分の金利は日々の為替変動で簡単に吹き飛びかねない水準だ。しかも、トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)に対して大幅な利下げ要求を繰り返しており、円高圧力は増す一方だ。

 このため、「債券の値上がり益や利息が円高で消えるリスクが大きい」(国内投信会社)として、外債投資を見送る雰囲気が強いという。一方、為替市場では「生保に代わって公的年金が外債購入のために円を売り、隠れ円売り介入に動く」との見方もある。

 【2019年8月16日発行紙面から】

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