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教員分野のソフト開発で「システムディ」熱視線 中間期は増額済み、年7円の配当権利取りも

 8月の中旬に当コーナーで紹介したリノベーション住宅の流通プラットフォーム「カウカモ」事業を展開するマザーズ銘柄「ツクルバ」が、集計中の2019年7月期業績を上方修正しました。

 会社側によると「カウカモ会員数の増加およびエージェントの育成による成約率の向上が、仲介取引の大幅な増加に大きく寄与した」としています。

 売上高は当初発表から1800万円強の上乗せとしたほか、営業利益は前回予想の5100万円強の約3・7倍に当たる1940万円強に引き上げました。前の期の18年7月期は4億8500万円強の赤字だったことを考えると劇的な収益向上といえるでしょう。

 13日には本決算を発表予定で、同時に示される予定の今20年7月期業績見込みへの期待が膨らんできました。新興市場全体は、まだ不安定な相場環境となっていますが、個別の好業績銘柄は着実に買われて上値指向を強めています。

 敬老の日による3連休明け17日に、今10月期第3四半期(11-7月)決算発表を予定するジャスダックの「システムディ」(3804)も、業績好調のトップランナーグループに属している銘柄です。

 システムディは特定業種向けのアプリケーションパッケージの開発・販売に特化した京都のIT企業です。特定の全6事業は「学園」「エンジニアリング」「公教育」「ウェルネス」「薬局」「公会計」で、「学園」は大学、専門学校、私立中・高校向け、「ウェルネス」はフィットネス等の会員制スポーツ施設、「公会計」は地方公共団体などを得意先としています。

 特に、主力事業の1つである教員分野は、20年度以降に小学校、21年度からは中学校、22年度からは高校で順次「新学習指導要領」が全面実施され、21年1月には最初の「大学入学共通テスト」が実施されるという大きな変革期となってきます。

 これに合わせて教育現場の業務改革やデジタル化も図られてくる見込みにあります。事業環境の良さはすでに表面化しており、同社は6月7日に第2四半期(11-4月)業績予想を上方修正しています。

 第2四半期営業利益は期初計画の2億3300万円(前年同期比21・1%減)から3億5400万円(同20%増)へと、減益予想から一転、2ケタ増益予想に大転換。「パッケージソフトの高品質化を図り、ストックビジネスを推進した結果、営業利益、経常利益、四半期純利益が当初の業績予想を大きく上回る見通しとなった」ことが会社側の増額の理由です。

 通期の売上高34億8400万円(前期比2・5%増)、営業利益4億4200万円(同13・1%増)予想は据え置かれていますが、通期営業利益予想に対する第2四半期での進捗率は80%に達しており、17日の決算発表では増額期待が増すことになるでしょう。

 株価は700円近辺と最低投資金額が10万円以下の銘柄。10月末の年7円の配当取りの動きも意識されるタイミングにあります。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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