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本当に裏表着たくなるリバーシブルジャケット まったく異なる2つのデザイン

 リバーシブルは裏表両面が着られる仕立て方のウエアである。近ごろはトートバックやベルトなどの小物にもリバーシブルが増えている。素材にもダブルフェイスとかツーフェイスと呼ばれるものがあって、表面と裏面の色や柄を変えて二重に織られているもので、どちらを表にしても楽しめるようになっていてジャケットに多く仕立てられている。

 リバーシブルの製品は素材の二重使いによって、表裏の配色違いや素材違いなどの効果を着て楽しめるので、普通のものよりほんの少し高額だが1着の価格で2着買ったように思えてしまい得した気分になるが、ほぼ100%どちらか気に入った面しか着ないのが現実だろう。

 かく言う私もそうで、ブルゾンとコートをずいぶん昔に買ったがいまだに片面だけしか着ていない。これは表裏が似たデザインによるからかもしれない。

 違った表情のリバーシブルがないかと展示会を見ていたら、あった! 青森県上北郡七戸町にある“サンヨーソーイング”が、長年三陽商会のコート専業工場として培った縫製技術とメード・イン・ジャパンの誇りを込め、デザイナーの吉田十紀人さんとのコラボ。「三陽商会」(0120・340・460)から販売されている。

 写真の「SANYO SEWING designed by TOKITO」ブランドの“スポーツリバーシブルジャケット”は、工場がそのクラフツマンシップを世界に向けて発信するもので税別12万円。

 表面(写真右)はコットン100%の撥水素材を使ったミリタリー調ジャケット、裏面(同左)は薄手の英国製シェットランドウールを使った4ポケットのカントリー調ジャケットと、まったく異なる2つのデザインを楽しめるおとなのジャケット。

 表面がカーキとブラックがあり裏面がそれぞれに色柄が違い、襟裏に収納されているフードを引き出すとアウトドアウエア並みの機能性を発揮する。コート専業工場が誇る日本の高度な技術力が込められた緻密で美しい縫製の製品といえる。

 その日の気分やシチュエーションで、どちらの面を着るかを迷う楽しさもあるのがリバーシブルだ。

 ■執行雅臣(しぎょう・つねおみ) ファッションジャーナリスト。福岡県出身。中央大学卒業後、文化出版局入社。『装苑』『ハイファッション』『MR・ハイファッション』などの編集長を経てフリーに。毎日の街歩き情報をブログameblo.jp/3819tune1224/)でつづっている。

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