zakzak

記事詳細

不人気著しいJT ESG投資に嘆きの声も

 超優良企業とされてきた日本たばこ(JT)だが、最近は株式の不人気が著しい。先週は2019年12月期の予想配当利回り7%の水準でも買い手が現れない場面があった。環境、社会、企業統治の英頭文字を取った「ESG」投資家に嫌われたためとみられる。

 ESG投資は欧州を中心に近年、世界的に浸透。日本では、公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資専用の運用枠を設けている。

 JTでは、「社会」の観点では、たばこの健康への悪影響がマイナス材料。「企業統治」では、政府が筆頭株主として株式の3分の1を保有することが弱点のようだ。喫煙人口が減少する中、過熱式たばこの採算アップや海外たばこ会社の買収など、株価反転につながる強烈なプラス材料が期待されている。

 喫煙歴の長い証券会社役員は、「たばこが株式市場でも肩身の狭い思いをするとは」とJT株と愛煙家の姿を重ねる。さらに「たばこの次に酒類メーカーの株式がESG投資家に敵視される日も遠くなさそうだ」と予想している。

 【2019年9月11日発行紙面から】

関連ニュース

アクセスランキング