zakzak

記事詳細

災害に学ぶ(4) 「停電」と聞いたら…「水が出なくなる」という思考を

 先日関東を襲った台風は、本当に大きな被害をもたらした。日本防災士会(東京都千代田区)の正谷絵美さんに「次のための備え」を聞いた。

 「想像以上の強風でした。築年がたった家は、今のうちに屋根などの点検をしてもらいましょう」

 今回の台風で、正谷さんの自宅前にある空き家の屋根が飛んだそうだ。実家が空き家なら、事前の点検とともに、近隣の人に台風が過ぎ去ったあと確認してもらえる関係を築いておこう。

 ベランダや家の周りに置いたものは室内に入れること。「植木鉢などは気づきやすいのですが、忘れやすいのが物干し竿。落ちるとガラスが割れてしまいます」。敷地内の樹木などが倒れないかも確認したい。

 基本的に自然災害は不可抗力のため、周囲に被害が及んでも損害賠償は発生しない。だが、瓦などが落ちそうなのにそのままにしていたり、植木鉢などを放置しておいたりすると落ち度があるとなり、賠償の可能性が出てくる。自宅が被害を受けたときに補償される風災対応の火災保険に加入し、損害を与えたときを考えて個人賠償責任保険の特約をつけたい。

 今回は停電の可能性が指摘された。「停電と聞いたら、『水が出なくなる』という思考が大切です」。正谷さんは、常に空のペットボトルを5本程度置いている。停電と聞いたら、すぐ中を洗って口いっぱいまで水を入れている。これで3日はもつ。「鍋やポリタンク、浴槽などためられる場所を見つけましょう」

 もう一つ。携帯は、自分の状態を発信するための大切な機器。だが、停電では充電はできない。「ソーラー充電器をはじめ、曇りの日でも使える手回し充電器つきラジオや乾電池式充電器を揃えます。使わないときは機内モードにして、アプリやWiFiを切って電池の消費量を減らすようにしたいものです」(不動産・住生活ライター 高田七穂)

関連ニュース

アクセスランキング