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「自律制御システム研究所」株価も垂直上昇の期待 国内唯一の商用ドローン上場企業、今期黒字化見込み

 第4次安倍改造内閣が11日に発足しました。この新内閣の話題としてメディアに積極的に取り上げられたのは、初入閣となった小泉進次郎環境大臣であることは衆目の一致するところでしょう。

 小泉議員の初入閣が決まった11日に東証2部に上場する「さいか屋」の株価が前日比80円高の402円と一時ストップ高を演じました。小泉議員の地元である横須賀市に百貨店を運営していることが手掛かり材料となりました。

 さて、環境省のホームページを見てみると、環境ビジネスフロントランナーとして環境ビジネスを展開する企業を紹介するコーナーが設置されています。

 「環境汚染防止」「地球温暖化対策」「廃棄物処理・資源有効活用」「自然環境保全」の4つのカテゴリーのなか、コマツ、富士通、NTTドコモなどとともに「高度な自律制御を行うドローンでインフラ長寿命化に貢献」と紹介されているのが、マザーズに上場する「自律制御システム研究所」(6232)です。

 2013年に設立された自律制御システム研究所は、商業用ドローン(飛行ロボット)の製造販売および自律制御技術を用いた無人化・IoT(モノのインターネット)化に係るソリューションサービスの提供を行う企業です。

 国産ドローンの開発会社として国内初の新規上場を果たしたオンリーワン銘柄です。ドローン事業を取り巻く市場環境は、橋梁・高架・鉄塔などのインフラ点検、物流、防災・災害支援、イベント中継・映像撮影などでニーズが高まっています。

 同社は各顧客向けの量産機体の販売フェーズへの移行を進めているほか、同社の制御システム技術のみの販売も行っています。これまでの実績としては、楽天の配送サービス「天空」や、下水道など管路・閉鎖性空間の点検・調査用として活用される東証1部の上下水道のコンサルタント企業、NJSの「AirSlider」などを手掛けています。シンガポール企業と連携して、東南アジアでの事業展開も着手しました。

 自律制御システム研究所は、今3月期業績として売上高14億1800万円(前期比75・6%増)、営業利益900万円(前期は3億3000万円の赤字)と、会社設立以来初の収益黒字化を目指しています。

 8月8日に発表した第1四半期営業損益は1億9700万円の赤字ですが、同社収益は第4四半期(1-3月)に集中するため、この局面で業績面での過度な心配はいりません。むしろ、商用目的の物流としてだけでなく社会インフラ整備、防災・防衛目的などで国内ドローン技術の育成・蓄積は急務で、同社の存在感、社会貢献への期待は今後高まっていくでしょう。

 千葉市美浜区に本社を構えていますが、千葉市は国家戦略特区の「ドローン特区」にも指定されています。上場後に5430円最高値をマークした株価は、マザーズ市場全般の調整に伴って、現状では昨年の新規上場時の初値2830円を割り込む水準にまで調整。底値圏で投資できるタイミングです。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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