zakzak

記事詳細

救援は期待できない!?東京や大阪の“大災害” 避難所、物資も足りず…備蓄は3週間分必要

 千葉県を直撃した台風15号など大きな災害が例年のように発生するようになった。特に15号の影響で何日も電気や水道が止まった千葉県のエリアでは、苦難の日々を過ごされた方は多かった。被災エリアの各自治体が懸命に救援活動を行っている様子も伝えられ、全国各地からさまざまな救援の品々も送られてきた。

 そしてまた今週末、巨大な台風がやってくる。東京や大阪が大規模な自然災害に見舞われた場合、どうなるのか。

 確実に言えるのは、救援はさほど期待できないということだ。被害規模が大きすぎるので最大限の救援活動が行われたとしても、一人ひとりにまで行き渡らないだろうと予測できる。

 人口密集エリアでは避難所を設置しても、被災者全員を収容できない。命の危険にさらされている人を優先的に収容するためだ。

 水や食料も必要とする全員には届かない。東京や大阪などの大都市では、救援が必要な被災者は100万人規模で発生するだろう。彼らのための必要な水や食料は膨大な量になる。それを何日分も備蓄している組織があるだろうか。救援を喫緊に必要としている場所を見つけだし、必要な救援物資を送り届けるロジスティックのノウハウや手段を一体どの組織が備えているというのだ。頼りになるのは自衛隊だが、最大限に動かせる人員はせいぜい10万人規模とみられる。

 では、大都市で被災した場合はどうすればよいのか。

 答えは一つしかない。最大限3週間程度は自らの力で自分と家族の生命を守るために、水や食料を備蓄しておくことだ。

 生命を維持するために必要なものは、水と食料だけではない。衛生環境にも配慮する必要がある。重要なのはトイレだろう。下水管が壊れていない場合、水さえあれば水洗機能を維持できる。トイレの中の水を流せればいいのだから、近くの川や池でくんでこれる。

 最も心配するのは、マンション高層階の居住者だ。電気がとまった場合、水がくみ上げられないため、水道管に損傷がなくても使えない。で、生活用水を確保しても、住戸内に運び込むのがひと苦労。3階や4階ならまだしも10階はかなりしんどい。20階以上は一往復するだけでへとへとになる。子供や高齢者には無理な作業だろう。

 特にタワーマンションは致命的。そういうことをあらかじめ想定しておくべきだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

関連ニュース

アクセスランキング