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【ぴいぷる】“父超え”快挙も「意識してないですよ」 渡辺大、ひたむきにこだわる生き方 (1/2ページ)

 目の前に父の大きな背中がある。

 だが、それほどプレッシャーには感じていない。20日公開の映画「ウスケボーイズ」(柿崎ゆうじ監督)で、今年のマドリード国際映画祭とアムステルダム国際フィルムメーカー映画祭の最優秀主演男優賞に輝いた。国際派の父、渡辺謙(58)もなし得ていない快挙だけに、各メディアはこぞって「父超え」と報じたが、本人はいたって冷静だ。

 「父のことを意識はしてないですよ。しゃべり方なんかは似てるらしいですけど。それよりも、自分がこれから先、どれぐらいいい作品に出合えるかということのほうが気になりますね」

 作品は、ワイン用のぶどう栽培が困難だといわれる日本で、ワイン造りに没頭する若者たちが苦難に立ち向かう実話を映画化した。

 「最初は日本のワインがこんなにおいしいんだって知らなくて。最近は海外でも評価されているワインもあるのに、日本人が知らないのってちょっと残念ですよね。それを伝えていくだけでも意味があるのかな」

 ひたむきにワイン、そしてぶどうと向き合う醸造家の姿は、役者と重なるところが多いという。

 「禅問答じゃないけど、どちらも確実な答えはないんです。自分がこうだと思っていても、実際の評価とは違うことがある。ワインも最後は飲む人の感性による部分が大きい。そういうところって、役者と近いような感じがするんです」

 俳優としての第一歩は、2002年1月にテレビ東京で放送された時代劇「壬生義士伝~新撰組でいちばん強かった男~」。父が演じる役の青年期を演じた。

 「時代劇の経験値もまったくない中でしたが、全然でした…。消化不足というか、まだまだ足りないというか。ずっとどこかでひっかかっていたんです」

 大学に進んで、教員課程にも進んだが、役者への思いを捨てきれず、父と同じ道を歩むことに。役者の魅力はいったいどこにあるのか。

 「人と触れあえるのが楽しいんですよ。怒ったり、泣いたり、いろんな感情を人にぶつけることができるじゃないですか。本当の自分では出せない感情でも、演技でなら出せる。それで、人に喜んでもらえるなら、こんなに楽しいことはないですよ」

 だからこそ、こだわる。その思いは、趣味の料理からものぞいている。「人が来たときに作る、ざっくりとした男料理ですよ」というが、結構手が込んでいる。最近のこだわりは「皮付き豚バラチャーシュー」だとか。

 「調味料を肉にこすりつけて、オーブンで焼いて、鍋で煮て…。一人で鍋と向き合っています。何でも自分でやってみたいんです。そして、それを食べてもらいたい。人の喜ぶのを見るのが好きなんでしょうね」

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