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【ぴいぷる】「ダムカレー」でダムおこし!? ダム愛好家・宮島咲「飲み水をくれる究極の施設なんです」 (1/2ページ)

 ■老舗割烹の五代目

 ダムの普及に努めるダム愛好家。最近はやりの、カレーのルーを湖、ごはんをダムに見立てた「ダムカレー」の“考案者”としても知られる。この18年で約700基を訪問。目下、全国約2700基の制覇を目指している。

 「私をダム好きにしたのが、群馬の奈良俣(ならまた)ダム。一見、石の山のように見え、こんな変わったのがあるのかと、ハマりましたね」

 ダムには岩石や土砂など天然素材を積み上げるフィルダムと、コンクリート製の2種があって、奈良俣は白い石を使ったロックフィルダムだ。

 「ナンバーワンは長野の南相木(みなみあいき)ダム。真っ白の石灰石が美しく、巨大なピラミッドみたいです。奈良俣が熟年女性の色気だとしたら、2005年竣工の南相木はピチピチギャルの若さでしょうか」

 ダムの魅力は、その巨大さと非日常感。自然の中に突然現れ、自然との不一致に圧倒される。さらに働く構造物であることもポイント。

 「人知れず水害から人々を守り、蛇口をひねったら飲み水を出してくれる。これ、すべてダムのおかげなのに、その価値に気づいてない人も多いんですね」

 もともと山道のドライブが好きで、普及したばかりのデジカメで最初に長野・古谷ダムを撮り、その後も何カ所かを撮るうちに、さまざまな個性と表情を持つことに魅せられた。

 「気がつくと、いつの間にかドライブの目的が山道からダムに変わっていました」

 写真が増えたので、01年にウェブサイト「ダムマニア」を開設。そこを通じて知り合ったダム好きとダム鑑賞のオフ会も開催した。

 「私たちがダム巡りを始めたころは、ダムにはほとんど人がいませんでした。それがいまや放流が一大イベント。年1回、水門から流して点検をするんですが、昔は平日にこっそりやっていたのに、最近は観光資源になるということで、週末に行っています」

 鑑賞ブームは、01年に当時の長野県・田中康夫知事が発した「脱ダム宣言」や、民主党が09年の総選挙で掲げた「コンクリートから人へ」キャンペーンにも起因する。

 「国土交通省が『もっとダムのことを理解してもらわなければ』と思い始め、私たち愛好家にも『何か考えて』という依頼がありました。で、提案した1つがダムカード。表がダムの写真、裏が型式などの情報を記載したカードは、現地を訪れたり、近くの宿に泊まると入手でき、町おこしにも役立つようになりました」

 さらに、観光素材の大きなアイテムになったのが、先のダムカレー。1889(明治22)年から続く東京・本所の老舗料理店「割烹三州家」の五代目でもあり、当初はまかない料理として考案した。

 「丼にごはんを立ててカレーのルーをせき止めたら、『ダムみたいだね』となったんです。それをまかないのほか、裏メニューとして出したら反響があって、イケると思いました」

 現在、全国各地のダムの地域には160種を超えるダムカレーが存在する。ダムカレーは下流側の扱い方で大きく2つに分かれる。

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