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【ぴいぷる】“自分は自分”で築く役者一本 駿河太郎「『鶴瓶の息子』は悔しい、もっとがんばらなあかん」 (1/2ページ)

 役者一本-。その決意から10年が経ち、個性派俳優としてテレビドラマに舞台、CM、映画と引っ張りだこ。もっとも、本音では「ここまで仕事が続いていることが奇跡」と振り返る。

 「求めてくれる方がいればやりたいし、おもしろい作品と思ったら、お金は関係ないので。学生が作る自主映画でもやりますよ」

 俳優として歩んでいく決断は、人生の大きな賭けだった。それだけに何でもがむしゃら。その男が「プレッシャーやなぁ」。ポツリとこう口にした。

 20日放送の関西テレビ開局60周年特別ドラマ『なめとんか やしきたかじん誕生物語』(午後7時、関西ローカル)。2014年1月に死去した歌手で司会者、やしきたかじんさん。“関西の視聴率男”の19歳から63歳までを演じる。

 「多くの人に愛された方で、見る人のハードルは高いなって。でも、なくすものもないし、役者として絶対プラス。たかじんさんを一番近くで見てきた監督さん、脚本家さんの感謝と愛情が入った台本で、挑戦したいと思った」と気合を入れ直した。

 コンサートシーンも自ら歌い、晩年を演じるため、8キロ減量して撮影に臨んだ。たかじんさんと言えば、歯にきぬ着せぬ辛口トークが人気だったが、それが逆に物議を醸すことも。だが、周囲に“取材”すると「めちゃくちゃシャイでやさしい」人だった。

 「不遇な時代があって、人の痛みが分かるからだと思う。この作品で、長い下積みを経て、誰もが知るたかじんさんになったんだと、思えてもらえればうれしい。何かをやる上でいろんな壁にぶち当たるけど、反骨精神が活力になる、と」

 ■音楽で売れず転身

 高校の学園祭で歌ったことがきっかけで、ミュージシャンを志した。短大卒業後、2年間のロンドン留学を経て、音楽活動をスタート。しかし、ヒットに恵まれず、酒屋やメッセンジャー、テレアポ、イタリア料理店…とアルバイトを転々。「才能という部分では無理かも」と限界を感じたとき、マネジャーに役者を勧められた。ただ、すぐには決断できず…。

 「親父の周りで僕を誘う人は多かったけど、ほとんど社交辞令のような。僕を見ているのか、親父を見ているのか。小さいときから見てきたから、信用できなかった」

 親父とは笑福亭鶴瓶。

 だが、マネジャーの熱意と親身さは違った。「2年ぐらいずっと誘ってくれて、信頼できるようになった」と音楽と並行しながら芝居に挑戦。何度もオーディションを受け、ようやく映画の出演が決まったが、「バンドのツアーと撮影が重なり、役を降りることになって…」。マネジャーや制作サイドに迷惑をかけ、申し訳ない気持ちから「役者一本でいこう」と覚悟を決めた。

 ■誰の真似もしない

 その後、NHK連続テレビ小説『カーネーション』やTBS系ドラマ『半沢直樹』など話題作に出演。「音楽って“0から1”を生み出すけど、役者は“1を5、10”にしていく。(台本や監督から)求められたことに駿河太郎というスパイスを付け加え、喜んでもらえるのがうれしくて」とその魅力にハマった。

 不思議なほど“二世”を感じさせないのもこの人。CM共演など隠しているわけではないものの、「バラエティー番組のオファーは断っていた」と明かす。

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