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【ぴいぷる】来年結成50周年!“怒りの代弁者”頭脳警察 「自分が正しいと思って正義を振りかざす、それが息苦しい」 (1/2ページ)

 「デビューアルバムが発禁(発売禁止)になって、2枚目も放送禁止になって、世の中から抹殺されてもおかしくなかったのに、なぜか長生きしてしまってね」

 PANTA(ボーカル、ギター)は笑顔すら浮かべる。寡黙なTOSHI(ドラムス)も横でニヤリ。ロックバンド、頭脳警察は2019年に結成50周年を迎える。

 「むしろビッグヒットがなかったから、今も現在進行形でいられるんだよ。ヒット曲があったら“あの人は今”になってただろうし」(PANTA、以下P)

 今年は50周年に向けた前哨戦として、5月に横浜赤レンガ倉庫で行ったライブを収めたアルバム「BRAIN POLICE RELAY POINT 2018」をリリースし、健在ぶりを見せつけた。ちなみに赤レンガ倉庫で撮ったジャケ写は、セカンドアルバムと同じ構図だ。

 「古くさくないって言われるんだけど、昔の歌詞が今に通じるっていうのは悲しいですよね。それって今の社会が、昔と少しも変わっていないってことだろ」(P)

 70年代、学生運動の熱気も収まりつつあったころ、「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」「銃をとれ」「軍靴の響き」といった過激な歌詞で、世の中への怒りを代弁してきた。

 「70年代は学生運動も下火になるけど、僕らも若かったから、熱かったよ。さすがに今は丸くなりましたので、お客さんも穏やかになりました」とTOSHI(以下T)は笑う。

 「あのころはつらかったよ。だって、いつまでも『世界革命戦争宣言』を歌わないといけないキャラになっていたから。僕らは本当は、もっと音楽を聴いてほしかったんだよ。最近、SNSで“『銃をとれ』から政治性が抜けて音楽になった”って書いている人がいて、うまいこと書くなと。これが理想なんだと思ったよ」(P)

 ベンチャーズにはじまるエレキブームで、音楽に目覚めたというTOSHI。

 「なんでドラムをはじめたの?」(P)

 「最初はギターだったんだよ」(T)

 「うそ! 初めて聞いたよ」(P)

 「でもFコードとか指の使い方が難しくてね。近所のあんちゃんの影響でドラムをたたくようになったんだよ」(T)

 一方、米軍キャンプに勤めていた父の影響で、ブルースに傾倒していくPANTA。

 「高校のとき、バイクを盗んだってあらぬ疑いをかけられてね。冤罪だったけど、退学。転校先が赤軍派の拠点で、そういう話に染まっていったの」(P)

 自分たちの思いを表現するため、言葉は過激だったが、やりたかったのは純粋に音楽だった。

 「だから、ダサくてもいいから日本語で歌おうと思ったんだよ。実に当たり前のことだよね」(P)

 それでも若いころは、とがっていた。1970年には、ワイルドワンズやフォーリーブス(!)とともに日劇ウエスタンカーニバルに出演して、ステージ上でなんと自慰行為をするという“武勇伝”も残した。

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