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【ぴいぷる】“カメレオン俳優”松山ケンイチ 包み隠さず、格好つけず、ありのまま デビュー20周年も「意気込み、特にないですね」 (1/2ページ)

 □22日から5夜連続 テレビ朝日系「白い巨塔」

 その存在はまさに“カメレオン俳優”と言っていいだろう。役づくりで体重を増やすなんてことは当たり前。そんな彼が新たに挑んだのは、田村高廣や江口洋介といった名優が演じてきた名好敵手(ライバル)役だ。

 22日から5夜連続で放送されるテレビ朝日の開局60周年記念ドラマ『白い巨塔』で、主人公・財前五郎のライバル、里見脩二を現代の医療界によみがえらせたのだ。

 ■生き方次第で「病」に

 「まだ自分にとってもわからないところではあるんですが、里見はすべきことだけをやろうとしている医者なんじゃないかと思うんですよね。お金だったり、名誉だったり、地位だったり、いろんな雑音があるわけじゃないですか。でも医者の本分は忘れないというか。そういうとこに好感持てるキャラクターではあると思うんですよね」

 岡田准一演じる財前は大学病院での出世に野心を燃やすエネルギッシュな人物だ。

 「財前はやっぱりパワーがある。今でもそれが美しい、かっこいいと思うことはある気がします。感情移入できるキャラクターだと思うんです。なんですけど、すべてのものに勝とうとした先にあったのは膵臓(すいぞう)がん。病気だったんですよね。でもきっと里見はそうじゃないだろうなと思うんですよ。里見が歩いていく先に病気はないと思うんですよね。病気っていうのは、降って湧いてくるものじゃない。積み重なってきたものが出てきてると思う。生き方だと思うんですよ」

 病気への考えは、自分の体との向き合い方にもつながる。多忙なスケジュールで、休む判断を下すなら「体調が悪くなったときですね」と笑う。

 「体は嘘ついてないわけだから、そこを無視しないようにとは思ってますね。ずるずると仕事していって『体調悪いな、でも薬飲んでよくなったから大丈夫だ』って続けていった先に、大きい何かが出てくる気がするんです。それこそ20代はペースとかリズムとか合わせていけると思っていたんです。それが違うってことに気付きました」

 デビュー当時から自分の体に嘘をつかなかったわけではない。難病と闘いながら勝負の世界を駆け抜けた天才棋士・村山聖を演じた主演映画『聖の青春』(2016年)では、体重を20キロ増加させた。

 「あれが自分の健康を考えるきっかけでもありましたね。体調も崩しましたし。その時思っていたのは『どこまで没入できるんだろう』と。ある意味もう生きるか死ぬかわからないところで、それでもやり続ける人の心境を追体験したいって思ったんですよね。それをやるには体形も近づけないと追体験できないだろうと。やっぱりそのツケは来ましたけどね」

 ■子供に伝えたい「嘘をつかずに思うまま生きて」

 年を重ねるにつれ、主人公の道標となる先達を演じる機会も増えてきた。プライベートでは3児のパパ。下の世代に伝えたいことはあるのか。

 「思うがままにやってきたわけだから、何かを残していくというのは、おこがましい感じがするんですけど、とりあえず嘘はつきたくない。いい部分も悪い部分も含めて、隠したり、よく見せようとするんじゃなくて思ったようにやればいい。許される限りは。子供に何を残したいかというと、嘘をつかないで自分の思うままに生きていいんだよとは見せていけたらいいなと思います」

 嘘をつかないスタンスは、カメレオン俳優との評判と比べて意外にも聞こえた。松山は、自身の演技を「コップの水」に例える。

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