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【ぴいぷる】高良健吾 精神が壊れる「ギリギリまでいってみたい」 主演映画『アンダー・ユア・ベッド』で怪演 (1/2ページ)

 17歳で俳優デビューした彼も、現在は31歳の大人の男になった。今年は出演映画が5本も公開され、うち2本は主演とまさに乗りに乗っている。

 「昨年は30代になった最初の1年で気合を入れたかったので、多くの仕事を入れました」

 まるで役柄が憑依しているような芝居を見せる実力派。「役としてその作品の中で存在できたら、それだけでいい」と話す。それは役に命を吹き込み、実在させるということ。自己顕示欲なんてどうでもよく、作品に自己をささげているようにみえる。

 「ささげると言ったら高尚すぎますが、身を投げ出しているところはありますね。自分が『YES』だと思っていることを、役では『NO』と言わなくてはいけないこともあるので、精神的な負担はかかります。その価値観が自分に合う、合わないに関係なく、自分の中に入れて、出していかないといけないので」

 精神が壊れかねないハードな作業だが、笑顔でこんなことを言う。

 「ギリギリまでいってみたいですね」

 今回もそのギリギリに挑んだ。19日公開の主演映画『アンダー・ユア・ベッド』(安里麻里監督)では存在感の薄い孤独な男、三井直人を演じている。

 「存在を認めてもらうってことは、大切なことなんですよね。三井に限らず、誰にとっても。認められないから、いろいろとあるのだと思います」

 誰からも無視されてきた三井が、学生時代に初めて名前を呼んでくれた佐々木千尋(西川可奈子)を捜し出し、11年ぶりに再会する。彼女の自宅に侵入し、監視、盗聴するが、彼の目に映った彼女は、夫から激しいDVを受け、変わり果てていた。

 「暴力シーンの現場は空気が重かったのですが、西川さんはあっけらかんとしていました。その心の奥に何があったのかは彼女のみぞ知ることではありますが、そんな風に彼女がいてくれたおかげで、現場のみんなが救われました」

 見ていくうちに、だんだん三井に感情移入していく作品でもある。

 「痛々しさ、孤独感などを体験できるかもしれないし、途中からヒーローもののように感じることもあるかもしれません。お客さんが答えを見つける作品であり、特殊な登場人物だらけですが、どこか自分と重ね合わせてしまう怖さもあります」

 R18+のエッジの立った作品。衝撃的なシーンがあるので、覚悟して見たほうがいいだろう。

 どんな役も演じ切る演技派だが、20代前半までは「こんな大変な仕事は続けられない」と思っていた。

 「自分の人生経験が少ないこともあり、役を理解するのが大変でした」

 とはいえ、当時ならではの良さもあるという。

 「面白い芝居って、演じている人自身が“知らない自分”に出会っているところだとも思うんです。子役や新人にはその良さがあり、新鮮ですよね。でも今の自分はもうそういうわけにはいかないので、どうやって(意図的に)作品と向き合っていくのかというのが大切。それが30代になる楽しみでもありました。今は仕事が楽しいです」

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