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【ぴいぷる】映画監督・矢口史靖 ミュージカルが好きにな~る催眠術をかけましょう! 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」に次ぐ新ジャンル「ダンスウィズミー」16日公開 (1/2ページ)

 「なぜ突然、歌って踊り出すのか? こう思って見るのを敬遠しがちな日本人は多いのでは。私自身、ミュージカルに疑問を持つ一人でしたから」

 監督作10作目にして、初めてミュージカル映画の製作に臨んだ日本の気鋭監督は苦笑しながら、こう打ち明けた。

 新作のタイトルは「ダンスウィズミー」(16日から全国公開)。

 OLの鈴木静香(三吉彩花)は休日、姪を連れて遊園地を訪れる。そこで催眠術師、マーチン上田(宝田明)に催眠術をかけられてしまう。それは、音楽が聞こえた瞬間、所構わず歌って踊り出してしまう催眠術だった…。

 シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)に挑む男子高校生を描いた「ウォーターボーイズ」(2001年)や、ビッグバンドに挑む吹奏楽部の女子高生を描いた「スウィングガールズ」(04年)など、これまで常に新たなジャンルの映画で観客に新鮮な驚きを与え続けてきた。

 「実は今から16年前。『スウィングガールズ』の撮影のときに、ミュージカルシーンを構想していたのですが、このときは実現しなかった」と振り返り、こう続けた。「ミュージカルは本当に難しい。経験を積んだ今だから撮れた」と。

 近年、人気漫画や小説を原作にした映画が多いが、新作も過去作同様、オリジナル脚本を自ら書き上げた。人気監督ながら数年に一本というペースで新作を発表してきたのも、オリジナルへのこだわりなのか。

 「別にこだわってはいないですよ」と否定したが、「小説や漫画を映画化し、果たして原作の魅力を超えることができるのか。そこにはこだわりたい」と言う。

 また近年、有名俳優を配役した映画が多い中、オーディションで初主演となる三吉をヒロインに大抜擢した。約500人の応募者の中には有名女優も数多くいた。

 「ウォーターボーイズ」では妻夫木聡を、「スウィングガールズ」では上野樹里をオーディションで抜擢し、人気俳優に育てあげた実績を持つ監督でもある。

 キャストの中に唯一人、お笑い芸人のやしろ優がいるが、彼女もオーディションで選んだ一人だ。

 映画の中で、やしろ演じる千絵が催眠術ショーでマーチン上田の催眠術にかかり、苦い玉ねぎを、りんごと思い込み、「甘い」と言いながら、かじって食べるシーンがある。催眠術にかかったフリをする上田の相棒で“サクラ”という設定だ。

 このときの撮影秘話を教えてくれた。

 「やしろさんは何度演じても苦そうに玉ねぎをかじってしまう。これは困ったなと思い、撮影現場に来ていた本物の催眠術師に『これは甘いリンゴですよ』と、やしろさんに催眠術をかけてもらったんです」

 映画の中で、彼女が「甘い甘い」と言いながら玉ねぎを食べるシーンは、本当に彼女に催眠術をかけた状態で撮ったという。

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