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【ぴいぷる】榊原大「30年にこだわらず…自然体の自分を」 G-CLEFデビューから30年の境地…アルバム『Natural』リリース (1/2ページ)

 クラシック音楽をベースにしたフュージョンサウンドを聴かせるインストバンド、G-CLEFでの衝撃的なデビューから30年を迎えた。

 「30年ってあっという間といえば、あっという間。でも、記事的には面白くないかもしれないけど、自分としては何周年とか本当はあまり祝いたくないんだよね。でも、スタッフに、こういうのはやったほうが良いんだよと言われたから、やっちゃうことにしたんです」とぶっちゃける。

 その30周年の集大成となるアルバム『Natural』(キング)をリリースした。クラシック、ジャズ、ポップスといったジャンルにとらわれることなく、G-CLEFのセルフカバーや書き下ろし曲まで、“今”の自分の日常の心象風景を描き出した。

 「30年にこだわらず、いろんなものをそぎ落として、自然体の自分を見せようと思ったんです。だから、できないことはやらない。できることだけで勝負するという境地にいくという課題を課したんですよ」

 自然体を目指す理由。そこには、どこかでライバルたちのことを意識する自分がいることに気づいたからだ。

 「SNSを見ていたら、同業者がこんなことやってるとか、あんなことやってるとか、100%気にしないで生きていくなんてできないでしょう。もちろん、すごいことをやってるといううれしさ半面、ちくしょうという悔しさもある。昔はそれが原動力だったんだけど、今は考えても仕方ないなと。できないことはできないから、ナチュラルでいこうと」

 そんな思いに駆られるようになったのは40代に入ってからだという。“終活”ではないが、自分の人生を俯瞰(ふかん)してみるようになってきたのだ。

 「人生をどう終わらせるか。いつ死んでもというわけじゃないけど、悔いが残らないように、自分が何をやるかをしっかり考えないといけないなと思うようにしようと。まあ、まだ思えてないんだけどね」

 クラシック音楽を始めたのは4歳のころ。音大の付属幼稚園の普通科に通ううち、ピアノに興味をもったという。

 「音楽科の子とも遊んだりするうちに、キョウコちゃんはピアノやってるのに、俺がやらせてもらえないんだなんて言い出したそうで。幼稚園のころから卒業文集には、ずっと『ピアニストになりたい』って書き続けていたんです」

 クラシックまっしぐらだった彼が、なぜ藝大在学中にG-CLEFへと走ったのか。

 「自分のやりたい音楽をやっていきたかった。クラシックの世界にネガティブな思いを持っていたんです。俺ね、オペラが好きになれないの、今も。10代のころって、クラシックのすべてを好きになれない自分には問題があるんじゃないかって思ったんですよね。本当に融通が利かなかったの、そのころは」

 G-CLEFと時を同じくして、やはり藝大の葉加瀬太郎らのユニット、クライズラー&カンパニーも登場。クラシックをベースにした同じ志向の2グループは、メディアでも常にライバルとして扱われた。

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