zakzak

記事詳細

【ぴいぷる】オルケスタ・デ・ラ・ルス、JIN&NORA サルサのリズムで踊れば楽しいこと間違いなし! 日本ラテン化計画進行中 (1/2ページ)

 夏だから聴きたいのがサルサ! 今や日本の第一人者として知られるサルサバンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスは今年で結成35周年を迎えた。

 NORA(以下N)「35年って言われても、25年ぐらいからは数えられないわよ。その後の10年なんて、3年ぐらいに感じてるもの」

 JIN(以下J)「本当そうなんですよ」

 結成から5年たった1989年、思い立って、当時12人いたバンドごと米ニューヨークに飛んだ。思えば、とんでもなく大胆な行動だ。

 N「サルサの楽しさをもっと日本で知ってほしかったんだけど、なかなかデビューもできないでね。焦りもあり、何か起爆剤が必要だと思っていたので、もう行っちゃったほうが早いんじゃないと感じていたのよ」

 成功できる保証なんてなかった。それでも突き進めたのは、みんな若かったから。ダメでもきっとムダにはならないという思いだった。だがニューヨークで待ち構えていたのは、とんでもないラテンのりの洗礼だった。

 N「ライブ会場に行ったら何の機材もなかったの。日本とアメリカの常識の違いね。開演まであと1時間しかないところから機材集めを始めて。キーボードを借りたら鍵盤が壊れていて、2つ音が出ないの。それでもいいからってステージに上がったわ」

 演奏を始めても客席はシーンとしたまま。不安な気持ちで3曲を終えた。そろそろブーイングを浴びるかと思い、始めた4曲目で意外なことが起きた。

 N「目の前のカップルが立ち上がって…。ついに帰るのかと思ったら、踊り出したの。そうしたら次々に立ち上がって、最後は大盛り上がりになって。歌いながら涙が出そうだった」

 いいことは続く。ライブ後、レコード会社オーナーと名乗る男性が「アルバムを出さないか」と声をかけてきた。

 N「さすがアメリカだって喜んで翌日待ち合わせしたら、その人は来なかったの。ああ、ラテンの口約束だったとがっかりしたの。結局、大手と契約することができたからよかったけど」

 後日譚がある。1年後、ニューヨークでこの男性と再会した。なぜ約束をすっぽかしたのか。聞けば家を出るときに飼い犬に手を噛まれて大けがを負ったというのだ。

 N「不思議なものよね。この人と契約していたら、今のデ・ラ・ルスはなかったかもしれない。ほんと、彼を噛んだ犬に感謝ね(笑)」

 ◆10年ぶり“温故知新”アルバムをリリ-ス

 今年、10年ぶりにリリースした新アルバム『Gracias Salseros(グラシアス・サルセーロス)』(キング)には35年の感謝の気持ちを込めた。終始、笑いの絶えないレコーディングだったという。

 J「だって、みんな他のメンバーを笑わせることばかり考えているんやから。ガス抜きしながらできたことで、より楽しいアルバムに仕上がったと思いますよ」

 サルサの名曲から、テレサ・テン「つぐない」まで枠を超えた楽曲がそろった。レコーディングの楽しさが伝わってくるようなのりだ。

 N「デ・ラ・ルスの原点から、現在のフレッシュさまで詰め込んだ“温故知新”のアルバムっていうのかな」

 サルサの魅力とは何だろう。返ってきたのは意外な答えだった。

関連ニュース

アクセスランキング