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まったく揺れない風鈴… 「消耗品」と割り切る感情も鍛えなきゃ

★其ノ弐百九拾伍

 ベランダにかけておくと強風にあおられそうだし…という、とんでもなく過保護な理由で、わが家の風鈴は家の中に飾ってあります。

 当然、チリンと風流な音を立てることもなく、ただ飾られている風鈴。知人スタッフからいただいたお土産で、表面にかわいい顔が描かれた、なかなかポップな仕上がりのものです。外に出さなきゃ風鈴の本領が発揮できないのでは、とも考えましたが、私の所有物になったからには私の意向に従ってもらいます。

 「割れるから屋内に」が私の中での正解。リビングに飾られ、エアコンの風にもあたらず、まったくといっていいほど揺れない風鈴は気の毒でしょうか。使うから意味がある…と頭では分かっていても、ガラス製であり、とても愛着がわいているので観賞したいという感情が勝りました。

 手拭いなんかもその仲間で、使ってこそですが、お気に入りがほつれたり色落ちしたりするのが嫌で、絵柄を楽しむために鏡の前にかけたり、椅子の背もたれに引っかけたりしたこともあります。

 もらい物の傘をいつまでも玄関の目立つところに立て掛けていた時代もあり、家族からは「あげても使わないんだもの」とあきれられています。

 一度ちゃんと「これは消耗品」と割り切る感情を鍛えなくてはいけないなとも思います。いくら自分ルールとはいえ、飾っておくだけではモノも成仏できませんね。

 大事に使ったものには神様が宿るという九十九神の伝説もありますし、モノを大事にしまっておくのではなく、モノを大事に使って便利さを噛み締めながら、感謝しながら生活できるようになりたいものです。

 まずはお気に入りの手拭いを枕の上に敷いて、カバーがわりになってもらいながら眠りにつこうかしら。いきなり手足を拭くのはやはり心の準備が必要そうなので、比較的ハードルが低そうな「敷く」という措置から始めたいと思います。相当な時間がかかりそうな予感がします。

 いつかの夏には風鈴を風になびかせられるようになるといいな。強風対策のため、ガチガチに固定して揺れ幅が極端に狭い仕上がりになりそうですが。

 ■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。写真集『モナリザ-雫-』『モナリザ-結晶-』(いずれも講談社)が発売中。

 レギュラー番組は文化放送『大竹まことゴールデンラジオ!』水曜パートナー、テレビ埼玉『板尾壇(談)』、TBS『サンデージャポン』(隔週)、NHKラジオ第2『高校講座 保健体育』、文化放送『壇蜜の耳蜜』など多数。

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