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常識外れの“パンク映画”に衝撃! 14日から「アレックス・コックス映画祭」

 パンクとは、ファッションや音楽の専売特許ではない。映画にもパンクといわれる監督や作品が存在するのだ。それが英国生まれの鬼才アレックス・コックス監督のぶっ飛んだ映画の数々だ。14日から新宿の「K’Scinema」で「アレックス・コックス映画祭」が開催される。27日まで。

 『レポマン』(1984年)がスクリーンで上映されるのは32年ぶり。当時、能天気な青春映画がアメリカのすべてだと思っていた観客の度肝を抜いたが、これがデビュー作だ。

 オフビートな感覚にユーモアを交えて想定外の展開が炸裂する。スーパーの店員をクビになった青年が悪の道へ。ローンを未払いの車の持ち主から金を取り立てる違法な商売だ。今では日本でも珍しくない闇金の取り立てみたいだが、先見の明があったとしか言いようがない。主演は青春スターのエミリオ・エステベス。イギー・ポップの音楽も強烈な印象を残す。

 『シド・アンド・ナンシー』(86年)の舞台は70年代のロンドン。デビュー以来、一大センセーションを巻き起こしたパンクバンド「セックス・ピストルズ」。映画はその中心メンバー、シド・ヴィシャスと恋人だったナンシーの悲劇的な恋の行方を描く。

 ドラックに溺れ21歳の若さで死去したシドの破滅的人生を描く、何といっても名優ゲイリー・オールドマンの熱い演技が見ものだろう。

 『ストレート・トゥ・ヘル』『ザ・ウィナー』『デス&コンパス』など計8本を上映する。

 コックス監督は『ウォーカー』という風刺映画で、アメリカを痛烈批判し、ハリウッド追放の憂き目に。それでもメキシコ、オランダ、日本で映画製作を続け、権力にあらがい、妥協しなかった。それこそがオフビートなパンクの精神だ。(望月苑巳)

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