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たった300年で世界の人口が10倍に… バランスが取れるわけがない (1/2ページ)

 妻とスーパーに買い物に行くと、レジを済ませた後に買ったものを袋詰めするエリアでいつも小さなけんかになる。

 妻は仕事時も含め、かなりキッチリとした性格で、買った食材や生活用品の袋詰めについても、いろいろと「流儀」があるらしく、それを事細かく私に指図する。

 できあがった袋は見事に完璧なバランスを保ち、まるで現代美術作品のようだ。汁が漏れても大丈夫なように一つ一つポリ袋で包んでいる。

 しかし私にはその美しい作品を見ていて、ひとつの疑念が沸き上がった。それは前日に北海道で起きたニュースで、打ち上げられたクジラの死体の胃から大量のゴミ袋が出てきたというものだった。その報道を私たち夫婦はたまたま一緒に見ていたのだ。

 昨年、ウミガメの鼻に詰まったプラスチックストローの映像に多くの方が心を痛めたのは記憶に新しいだろう。実際にその報道がきっかけで、世界的な外食チェーンがプラスチックストロー廃止を宣言したことが世界的なニュースになった。

 私は生ものひとつひとつをポリ袋に詰める妻に対して、そうやってポリ袋を大量に使うから君は「鯨殺し」であると言うと、妻は即座に反論してきた。

 「レジ袋やこのポリエチレン製の袋は、燃やしても有害物質は出ないんです。海洋ゴミ問題は、ちゃんと焼却しないで海洋投棄してしまっていることが問題の根幹」

 飲食企業に勤める妻はその辺りのことに詳しく、私はその場で論破されてしまった。

 なるほど帰宅して調べると、私が住む杉並区では「プラ」マークのないレジ袋などは可燃ゴミだと書かれている。しかし地域によってはまた違う指定がされていることもあるから難しい。

 焼却さえすればいいゴミがあるのは理解したが、それだって温室効果ガスを排出する化石燃料熱が必要なわけだ。だがそれを言い出したら、公共交通を使わずにマイカーに乗る行為が一番悪いということは分かり切ったことである。

 国連によると世界人口は1800年代に約10億人、1900年代には約15億人、2000年代に61億人に達し、2020年には77億人、2040年には91億人に達すると予想されている。たった300年で10倍になるというわけだ。

 この現実の前では、結局もうすべての経済活動が悪ということで、何もかもが袋小路である。

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