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母が「夕」で娘が「凪」…なんとも風流 『凪のお暇』

 TBSの金曜ドラマ『凪のお暇』はコナリミサト作の同名の少女漫画の実写化。凪(なぎ)はまだしも、お暇を「おいとま」とはなかなか読めない。「おひま」でも間違いではないが、「おいとま」のほうが雅(みやび)。

 そのヒロインを黒木華に演じさせたプロデューサーの慧眼をまずは褒めたい。彼女も読み方をよく間違われるが、華(はな)ではなく華(はる)。なんとも「雅」な本名だ。

 役名は大島凪。おおっ、オヤジの血が騒ぐ名前だ。コナリミサトという漫画家に聞いたわけではなく、あくまで推測だが、初めに「凪」ありき。姓はどうしようか、「ナギ、ナギサ…オオシマ・ナギサ…そうだ、大島がいい」と大島渚監督から拝借したのなら、監督ファンとして、こんなうれしいことはない。

 だとしたら、本作のキーパーソンの1人が女装趣味の筋肉隆々な「スナック『バブル』のママ」役の武田真治。今をときめく武田は大島監督の遺作『御法度』では沖田総司を演じていた。

 渚つながりでもう1人悪乗り。凪を女手ひとつで育てた母の大島夕(母と娘で「夕凪」とはまた風流な…)にふんするのが片平なぎさ。

 28歳OLの凪はその毒母に厳しく育てられ、常に周りの空気を読むという生き方がしみついている。ついに破綻をきたし、会社(KONARY!)を辞め、同じ会社の交際相手(高橋一生)からも離れ、郊外の安アパートで新生活を始める。人生リセット。まさしく「凪のお暇」。

 市川実日子とハローワークで知り合い、「人生最初の友達」となる。市川の役名は坂本龍子。あの龍馬となぜか1字違い(新選組の沖田総司とは宿敵同士なのに?)。彼女は東大出。凪とは逆に「空気を読むことが苦手」で会社を辞めた。

 元カレとの関係、アパートの住人(三田佳子、吉田羊、中村倫也)との出会いのドラマがどんどん膨らみ、圧巻。老女の三田はホームシアターで映画を見るのが趣味。『御法度』は見たかな。(新橋のネクタイ巻き)

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