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【ぴいぷる】吉岡里帆“何者”でもない“何かの一部”の私 1人の時間を作って心のバランスとる (1/2ページ)

 明るさとガッツで飛躍し続ける人気女優だ。ここ数年は、主役に選ばれることも増えた。

 「自分が真ん中に立たせてもらえるからには、みなさんがこの作品に関わってよかったと思っていただけるような仕事をしたいです。疲れている方には、心がふわっと軽くなる瞬間があればいいなと思うので、声をかけることもあります」

 多忙な日々を過ごす中、モチベーションを保ち続ける秘訣は?

 「『次もこんな風に役にめぐり合えるかは分からない。これが最後かもしれない』と思うようにしています」

 20日から公開の主演映画『見えない目撃者』(森淳一監督)では、視力を失っても誘拐犯から少女を助けようとする勇敢な元警察官を演じている。2年前の弊紙の取材では「ハンディを抱えていながらも負けない、エネルギッシュな役をやってみたい」と言っていた。まさに念願がかなった形だ。

 「目が見えないという制限がある中でのお芝居は、こんなに難しいんだなと思いました」

 事故によって視力と弟を失った元警官の浜中なつめ(吉岡)はある日、車の接触事故に遭遇する。車中から助けを求める少女の声が聞こえ、警察に誘拐事件の可能性があると届け出るも、警察は盲目の彼女を目撃者と認めず捜査を打ち切ってしまう。なつめはもう一人の目撃者の少年(高杉真宙)と少女を救うべく奔走し、やがて女子高生連続誘拐事件の存在が判明する。R15指定の体感型サスペンス・スリラーだ。

 現場に入る前、3人の視覚障害者に取材をして役作りをしたという。

 「『日頃、電気をつけないんですよね』とおっしゃっていて、ハッとしました。セリフで『私にとっては昼も夜も同じだから関係ない』というのがあって、明るい光がない世界で生きるという孤独感は、考えるだけでも苦しいことだと思いました。でも、それを乗り越えないと生活できないので、取材した方々にはしなやかな強さがありました」

 アクションのために体作りをしたという。

 「背中に筋肉があると、かっこ良く見えるようなので、ジムに通いました。初めは体がフニャフニャだったみたいで、『これじゃあ、ダメだよ』と言われ、頑張りました」

 日頃から演じるときに心がけていることは、「その作品で伝えられる面白さを読み解くこと」だと話す。芸能事務所に所属する前の10代のころは、自主映画や小劇場での経験があるので、製作側のこともよく見られる視野の広さがあるのだ。

 「1本の映画ができることって、すごいことだと思うんです。時間もかかりますし。役者は、ほとんど完成した中に立たせていただいて演じるので感謝しかありません」

 キャリアを着々と積んでいるが、中にはハードルが高くて逃げ出したくなる仕事だってあっただろう。女優を辞めたいと思ったことはあるかと聞いてみると、「ない」と即答した。

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