zakzak

記事詳細

阪神の名助っ人バッキー死す 日本通算100勝、日本をこよなく愛す

 かつて阪神のエースとして活躍した名助っ人投手、ジーン・バッキーが14日、出血性脳卒中のため米ルイジアナ州の病院で亡くなった。享年82。バッキーは、米マイナーリーグで成績が上がらず、1962年に解雇の危機に。そこで帰りの飛行機代すら持たずに来日。阪神のテストに合格した。

 名字「Bacque」の発音は本来は「バッケェ」に近く「化け物みたい」と「バッキー」名義で登録された。木造アパート住まいで、甲子園に歩いて通い、遠征先では旅館の浴衣を着て選手たちと雑魚寝したそうだ。

 2年目から徐々に頭角を現し、3年目の64年には29勝9敗、防御率1・89という好成績を挙げて外国人初の沢村賞を受賞。68年には日本通算100勝を達成した。

 明るく真面目な性格が親しまれ、本人も日本をこよなく愛した。苦労もあったと思う。その生き方と功績に私は敬意を表する!

 「アメリカン・パスタイム」という言葉がある。直訳すると「アメリカの娯楽、気晴らし」の意味で、野球を指す。野球の原点はキャッチボールである。相手のウラをかいたり駆け引きをしたりしない。ただ真っ直ぐ、相手の捕りやすい球を投げ合う。まるであるべき人生のようだ。

 近年、キャッチボールをする子供が減っている。私は子供のころ親父とよくしていたし、息子ともよくしていた。70代、おもちゃトミー(元タカラトミー)に勤めていたころは休憩時間に同僚たちとも投げ合い、草野球チームも作った。

 退職してもなお昔の肩書にすがり、会社員時代に通った居酒屋に集まっては昔話ばかりしているジジイたちよ。ゴルフクラブを買うよりグローブを2つ買ってはどうか。そして、誰でもいいから「ちょっとキャッチボールしようよ」と誘ってみないか。キャッチボールには権威も名刺もいらない。ただまっすぐ相手の胸に向かってボールを投げればいい。(高須基仁 出版プロデューサー)

 ■新著『ボウフラが女肌(はだ)を刺すよな蚊になるまでは、泥水呑み呑み浮き沈み-美女が脱ぐ瞬間〈Part2〉』(モッツコーポレーション刊)、好評発売中

関連ニュース

アクセスランキング