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ヘアヌード仕掛け人・高須基仁さん死去 「脱がせ屋」としてとして一時代築き…芸能、スポーツ、政治と幅広い人脈 マスコミとのパイプ役も

 「ヘアヌードの仕掛け人」「脱がせ屋」としてとして一時代を築いた出版社社長の高須基仁(たかす・もとじ)さんが17日午後9時33分、肺がんのため死去した。71歳だった。葬儀・告別式は近親者で営まれる。

 長男で出版プロデューサーの基一朗氏(42)によると、高須さんは今年5月に体調を崩し、検査の結果、肺がんの末期と判明。入院して闘病生活を送っていた。

 「足を引きずりながら、本人は『痛風だ』と強がっていましたが、がんは脳の50カ所に転移していました」(基一朗氏)という。

 それでも、8月15日には病院を抜け出し、終戦の日の恒例トークイベントに車椅子姿で登場。「僕の25年の集大成」として、女優の島田陽子や藤田朋子、歌手の天地真理らとのエピソードを綴った新刊『ボウフラが女肌(はだ)を刺すよな蚊になるまでは、泥水呑み呑み浮き沈み』(モッツコーポレーション刊)を披露。「戦争反対! テロよりエロ」と、絞り出すように反戦メッセージを発信した。

 夕刊フジで20年以上に渡り連載してきたコラム「人たらしの極意」は病床で口述筆記を続け、吉本興業の騒動では人気タレントを歯に衣を着せず批判。18日掲載の「バッキー死す」が遺稿となった。「明日(18日)は掲載日だな、と連載を気にかけていました。最後まで尊敬できるオヤジでした」と基一朗氏。

 1947年生まれ。静岡県掛川市出身の高須さんは、中央大時代に映画研究会に所属する一方で、学生運動に武闘派として参加。68年、30本の丸太を抱えて防衛庁(現防衛省)に突入し、逮捕歴もある。卒業後は、おもちゃのトミー(現タカラトミー)に入社。トミカやプラレール、UNOなどのヒットに関わった。

 大学時代から、女子大生や主婦をモデルに、密かにビニール本の編集を手がけ、92年にモッツ出版を設立。ヘアヌード写真で週刊誌各誌のグラビア編集を担当してブームを巻き起こした。脱がされた女優が泣きながら会見を開くなど、“悪名”を轟かせたこともあるが、「カバンに札束を入れ、持参のスコップで土を掘って、その中で土下座すれば、人気女優も脱いでくれた」と豪語していた。

 芸能・スポーツから政治まで人脈は幅広く、野村沙知代、清水健太郎、田代まさし、前田日明、石田純一、清原和博ら各氏とマスコミのパイプ役を買って出ることもあれば、喧嘩っ早く、毀誉褒貶(きよほうへん)が激しかった。

 新宿歌舞伎町のライブハウスでは毎年、「熟女クイーンコンテスト」を主催して“熟女”の名を世に定着させた。また、近年では秋葉原で働くメイド姿のコスプレ美女を集めた「萌えクイーンコンテスト」の実行委員長を務めるなど、破天荒で並外れた行動力には、「人たらし」の称号がぴったりだった。(中本裕己)

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