【エンタなう】「全集中の呼吸」を先取り ブルース・リー、生きていたら80歳 「燃えよドラゴン」ディレクターズカット版が公開 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「全集中の呼吸」を先取り ブルース・リー、生きていたら80歳 「燃えよドラゴン」ディレクターズカット版が公開

 映画館から出てきたとき、まるで自分が強くなったような血湧き肉躍る感じを思い出した。32歳で謎の死を遂げたブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」(1973年)のディレクターズカット版が生誕80年記念で劇場公開されている。

 香港が舞台となった唯一の主演作。街の繁栄と水上生活を送る人の貧富の差など当時の風景も挿入されるが、見どころのほとんどはリーのカンフー・アクションである。

 少林寺の高弟リー(リー)は、国際情報局から密命を得て、近海の孤島に渡る。悪事に手を染め少林寺を破門となった裏社会の実力者ハン(シー・キエン)が主催する国際武術大会に参加し、化けの皮をはがそうというのだ。リーは、ハンの手下に追い詰められて自害した妹への復讐心に燃えていた…。

 アチャー! の怪鳥音とともに鋼のような肉体でヌンチャクを振り回す“動”に加え、顔面アップの“静”の睨(にら)みも見逃せない。リーが教えを請う弟子に、「Don’t think! Feel.(考えるな感じろ)」と諫める場面はあまりに有名。「鬼滅の刃」の「全集中の呼吸」を先取りしている。

 鏡張りの部屋で、リーが見えない敵を迎え撃つクライマックスの戦闘シーンは、オーソン・ウェルズの「上海から来た女」のオマージュ。あの部屋は、ただリーの技を格好良く見せるためだけに用意された舞台装置なのだろう。何度見ても痛快だ。

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