【エンタなう】心のケアが一番求められているタイミングで映画化 「心の傷を癒すということ 劇場版」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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心のケアが一番求められているタイミングで映画化 「心の傷を癒すということ 劇場版」

 25年前の阪神・淡路大震災で自ら被災しながら、被災者の心のケアにあたり、その5年後に39歳の若さで亡くなった精神科医がいた。「傷つきにやさしい社会」の実現を願った安克昌さんをモデルに、寄り添った人々や家族との絆を描いて反響を呼んだNHKドラマが、映画「心の傷を癒すということ 劇場版」として再編集された。

 安和隆(柄本佑)は、在日韓国人として大阪に生まれ育ち、自分が何者なのか悩みながら精神科医の永野良夫(近藤正臣)の著書に感銘を受けて同じ道を歩む。映画館で出会った女性・終子(尾野真千子)と恋に落ち、温かい家庭を築くが、第一子が誕生して間もなく、大震災が神戸の町を襲った。

 避難所を訪れても被災者の口は堅く、なかなか受け入れてもらえない。暴言や泣き声…。“地震ごっこ”で遊ぶ子らを叱りつける大人に、手探りで言葉をかけ続けた。終子に3人目の子の妊娠が分かってまもなく、末期がんが見つかる。

 あまりに惜しまれる生涯。今でこそ、大きな災害や事件、あるいはこのコロナ禍のような甚大なストレスによる「心の傷」への手当ては重要視されている。その道を開いたパイオニアこそ安医師で、大きな財産を残した。

 神戸弁が柔らかい尾野をはじめ、キムラ緑子、森山直太朗、濱田岳ら脇役の好演が光る。東京・新宿武蔵野館で上映中。大阪シネ・リーブル梅田(2月12日から)など順次全国公開。

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