【エンタなう】酒井法子幻の主演作「空蝉の森」ついに公開 紆余曲折あった酒井ならではの当たり役 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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酒井法子幻の主演作「空蝉の森」ついに公開 紆余曲折あった酒井ならではの当たり役

 2014年に撮影され、酒井法子の主演作として注目されながら、製作会社の倒産などでお蔵入り状態だった映画「空蝉(うつせみ)の森」が5日公開された。酒井が演じる結子は、鳴かないメスの蝉のように、哀しみを飲み込んでトラウマを抱えてきたミステリアスな女だ。

 結子は3カ月の失踪後、記憶をなくして、明け方の国道をフラフラになって素足で歩いているところを警察に保護される。帰宅すると夫(斎藤歩)が、「別人だ」と言い張った。退職直前の假屋警部(柄本明)は結子の家の防犯カメラが内側向きで、夫婦はともに目の動きがおかしかったことから嘘をついている、と見抜く。結子は夫の精神カウンセラー(西岡徳馬)に、「夫は祖父の遺産がもらえなくなるから、私が戻ったら困るはず」と相談。一方、夫の女(長澤奈央)からは罵倒され、物語が二転三転してゆく…。

 酒井の役柄には幻惑される。過去の秘密が投影され、「つらい顔をすると変に色気が増す」とは假屋警部の台詞。夫に怒鳴られ、暴力をふるわれて過呼吸を起こすシーンもある。現実と演技を重ねてはいけない、と思いつつも人生に紆余曲折があった酒井ならではの当たり役に見えてくる。2018年に他界した角替和枝も出演し、柄本と演技派夫婦による“共演”も見もの。複雑な男女関係と時系列が、やや言葉足らずで惜しい。まだ女盛り。酒井の映画本格復帰の足がかりになればいいが。

 東京・アップリンク渋谷ほか全国順次公開。(中本裕己)

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