【エンタなう】マンハッタンすべての橋を封鎖した痛快捕物劇 愛すべき“B級”の疾走感あふれる「21ブリッジ」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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マンハッタンすべての橋を封鎖した痛快捕物劇 愛すべき“B級”の疾走感あふれる「21ブリッジ」

 警官を殺した凶悪犯を追うためにニューヨークのマンハッタン島にかかる橋すべてを封鎖する。そのシンプルな捕物劇が実に痛快な「21ブリッジ」(公開中)は、愛すべき“B級映画”の疾走感にあふれるている。

 真夜中のブルックリンで、2人の退役軍人がレストランを襲い、隠されたコカインを見つける。事前に聞かされた情報とは比べものにならない大量のブツに戸惑っていると、間髪を入れずにニューヨーク市警の警官が突入。一味は警官8人を射殺して逃走する。

 現場に投入された殺人課の敏腕刑事アンドレは、85分署のマッケナ署長から、麻薬取締班の女刑事バーンズと組むよう指示される。FBIの横やりを蹴散らすため、翌朝までの犯人逮捕を厳命、マンハッタンは21の橋が封じられた“孤島”となる。アンドレは、強靱な肉体と鋭い勘を武器に、派手なカーチェイスやドンパチを交えながら犯人を追い詰めていく。

 美しく非情な摩天楼の夜景を俯瞰し、「ダーティーハリー」ばりに情熱をたぎらせる刑事目線の追走劇は、理屈抜きで楽しい。そこに刑事だった“父の仇”や、事件の裏側に臭う陰謀など、ジャンクフードのように濃厚なスパイスも十分だ。

 惜しむらくは陰影に富んだ主演のチャドウィック・ボーズマン。「ブラックパンサー」で名声を得て、別の作品で今年のアカデミー賞主演男優賞候補にもあがるが、昨年43歳の若さでこの世を去った。素晴らしきシリーズになったに違いない。(中本裕己)

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