【エンタなう】宇宙飛行士となったシングルママが奮闘 映画「約束の宇宙(そら)」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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宇宙飛行士となったシングルママが奮闘 映画「約束の宇宙(そら)」

 シングルマザーの宇宙飛行士が、1年間の乗船任務を前に幼い娘と引き離される。SFとは異なる手法でロケット打ち上げまでの葛藤の日々を描く「約束の宇宙(そら)」(公開中)は、女性の視点で映し出す“宇宙と母性”が新鮮だ。

 ドイツの欧州宇宙機関(ESA)で訓練中のフランス人宇宙飛行士、サラ(エヴァ・グリーン)は、火星探索への最終準備を1年間にわたって進める宇宙ステーションのクルーに選ばれた。甘えたい盛りの7歳の娘を元夫に預け、打ち上げまで、ロシアとカザフスタンの施設に隔離される。

 同乗するアメリカの宇宙飛行士(マット・ディロン)や訓練教官らは、いかにも女性の能力を値踏みする風だが、サラは負けていない。遠心加速器での強い重力に耐え、過酷なキャンプでは男性クルーと打ち解ける。

 唯一、どうにもならないのが電話口で母の不在を寂しがり心を閉ざす娘。サラは、「打ち上げ前のロケットを見たい」という娘との約束を果たすため、出発直前、掟破りの行動に出る。

 物語の後半をどう見るかで、あなた(男性)のパワハラ度、セクハラ度が測定できるかもしれない。「これだから女ってやつは…」なんて言う人は失格。宇宙に持ちこめる靴箱大の私物入れにサラが詰め込んだものを見れば、母なる地球への慈しみが分かる。テレシコワが女性として人類初の宇宙旅行を行ったのが1963年。女性監督は、宇宙開発の“進歩”を根底から問いただす。(中本裕己)

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