【エンタなう】オンラインゲームの平凡な“モブキャラ”がヒーローに 映画「フリー・ガイ」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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オンラインゲームの平凡な“モブキャラ”がヒーローに 映画「フリー・ガイ」

 ゲームの中の平凡なキャラクターがある日突然、自我に目覚める。AIが人間のように感情を持って暴れるのは、「2001年宇宙の旅」を例に出すまでもなくSFでは定番だが、映画「フリー・ガイ」(公開中)の主人公はひと味もふた味も違う。勇気と希望に満ちあふれ、実に痛快だ。

 銀行窓口係のガイ(ライアン・レイノルズ)は、「いい1日ではなく、素晴らしい1日を」が口グセの好青年。ある日、クールで強いモロトフ・ガール(ジョディ・カマー)に一目惚れしてしまう。“高嶺の花”を口説きたい思いが高じて覚醒、自身が、実はオンライン・ゲーム〈フリー・シティ〉のモブキャラ(背景のような脇役)であることを知る。そして、同じ毎日を繰り返す日々に疑問を感じ、戦闘や強盗が横行するゲーム内に平穏をもたらす“いい人すぎるヒーロー”として立ち上がる。

 これをバグと見たゲーム開発会社の社長(タイカ・ワイティティ)はガイを葬るためにプログラマーを送り込む。

 実はこのゲーム、共同製作したキーズ(ジョー・キーリー)とミリー(ジョディ=二役)から社長がアイデアを盗用したものだった。キーズは社長への復讐と、ミリーへの気持ちをガイに託してゲーム内に侵入。虚構と現実が同時進行の後半は、まったく予測不能の疾走感にあふれている。

 ゲームに熱い魂が吹き込まれた分、現実社会が色あせて見えるのは、われわれの日常と同じなのかもしれない。 (中本裕己)

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