zakzak

記事詳細

《zak女の雄叫び お題は「選ぶ」》なぜ女性は偉くなりたがらないの?

 先日、映画「アラジン」を見た。「アラジンと魔法のランプ」が原案で、青年アラジンと王女ジャスミンがランプの魔人・ジーニーとともに望みをかなえるまでを、ディズニーらしいきらびやかな映像で描く。

 1992年製作のアニメ版ではテーマ曲「ホール・ニュー・ワールド」の印象が際立ったが、実写版の今作は、ジーニー役を演じたグラミー受賞ラッパーのウィル・スミスが独特のリズム感で楽曲を歌いこなすなど、聴かせどころも多かった。中でも心に焼き付いたのが、実写版に書き下ろされた新曲で、王女ジャスミン役の女優、ナオミ・スコットが歌うバラード曲「スピーチレス~心の声」だ。

 誰よりも国民の幸せを願い、いつか国を治めたいとも望むのに、女性であることを理由に、その望みを打ち砕かれそうになるジャスミン。そんな彼女が「私を黙らせることなんてできないわ」という心の叫びを歌に乗せたシーンには圧倒され、自然と涙が流れた。

 ジャスミンがぶつかった“ガラスの天井”は、現実社会でまだまだ色濃い。

 世界経済フォーラムが、世界各国の男女間の格差を経済、教育、健康、政治の4分野で指数化して、総合順位を示した「ジェンダー・ギャップ指数2018」で日本は、149カ国中110位、前年より4つ順位を上げたが、先進7カ国(G7)では最下位だった。

 今回の参院選は、選挙の候補者をできるだけ男女均等にすることを各政党・団体に努力義務として課した「政治分野の男女共同参画推進法」成立後初の国政選挙となったが、候補者に女性が占める割合は28・1%。過去最高となったものの、政府が掲げる「2020年までに指導的地位にいる人の3割を女性にする」との目標を考えると、とても十分とはいえない。

 企業でも、女性の管理職登用への取り組みは盛んだが、友人・知人に聞いてみても、女性は事務を行う補佐役に回り、上司は男性という構図はまだまだ一般的だ。

 一方で、そうした補佐役に留まることを女性の側が望んでいる、との声もある。女性がバリバリ活躍しているPTA活動でも、会長になるのはなぜか男性が多い。

 取り立てようにも、女性が嫌がる-。もしそんな空気があるのなら女性の側にも、意識変革が必要だろう。それとともに、なぜ女性が偉くなりたがらないのか、その根本について男女別なく、胸に手をあてて考える必要もある、と思う。(A)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。7月のお題は「選ぶ」です。

アクセスランキング