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あの舛添氏以下!? 小池都知事の手腕、都職員の評価は「46点」 都政新報・後藤編集長「庁内の信用、完全には得ていない」

 東京都議会が大混乱している。旧築地市場の跡地利用をめぐり、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と、都議会自民党などとの対立が激化しているのだ。14日の予算特別委員会は、小池氏の政策ブレーンを参考人招致するかで、怒号が飛び交った。こうした現状を都庁幹部や職員は、どう見ているのか。都政の汚職・腐敗追及に取り組み、歴代知事と対峙(たいじ)してきたことで知られる都政専門紙「都政新報」(1950年創刊)の、後藤貴智(たかのり)編集長に聞いた。

 「小池氏は築地市場移転や、昨年策定した受動喫煙防止条例などで、混乱を招きながらも一応は着地させた。ただ、行政をどう回していくかは、まだ弱いという印象だ」

 後藤氏はこう述べた。

 小池氏は2016年7月、女性初の都知事に就任した。地域政党「都民ファーストの会」も率いて、都議会第1党の座も守っている。ただ、都政混乱が相次ぎ、都職員に影響が出ている。

 後藤氏は「小池氏は就任後、築地移転を突然ご破算(=延期)にするなど、強引に政局にするような場面が目立ち、都職員らは戸惑った。だが、爆発的な小池人気もあり、職員は『仕方がない』と諦めた。結果的に小池氏にモノが言えない雰囲気になった。施策は停滞した」と話す。

 特別顧問の意見を重視する政治スタイルも、都職員の反発を買った。都政新報の興味深いアンケートがある。

 小池氏の就任1年後の17年8月、都職員を対象に小池氏の手腕について調査した。結果、平均点は「46・6点」だった。

 1期目の別の時期の調査のため単純比較はできないが、前任の舛添要一氏は平均点「63・6点」、石原慎太郎氏は同「71・1点」だった。都職員の小池氏への評価は低いといえる。

 小池氏への風向きは、同年10月の衆院選で自ら代表を務めた国政政党「希望の党」が大敗すると、さらに悪化した。

 「知事周辺が『小池氏は都政を踏み台にしている』と語るなど、不信感が広がった。元局長クラスも『小池氏は自分のために、人を切る。信用できない』とこぼすようになった」

 ところが最近、都庁内の雰囲気もやや変わりつつあるようだ。

 「都職員には『東京五輪・パラリンピックは失敗できない』という強い思いがある。小池氏も(国政から距離を置き)保育待機児童対策や、都庁の働き方改革など、都政に邁進(まいしん)している。その推進力を評価する声も出てきた」

 小池氏は来年7月末で1期目を終えるが、続投を狙うのか。

 後藤氏は「再選出馬するだろう。すでに、残りの任期を超える形での長期ビジョンの策定にも乗り出している。小池氏と都職員の距離は小さくなりつつあるが、庁内からの信用を完全には得ていない。車の両輪であるべき都議会にも停滞感がある。2期目を狙う現職知事は強いが、都民が『別の知事を』となる可能性はある。いずれにせよ、小池氏から目が離せそうにない」と語っている。

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