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働き方改革と無縁の「深夜国会」 膨れ上がる税金と“魔”の高揚感 (1/2ページ)

 ただいま3月1日午前1時。本会議は午前2時再開、終了は午前4時ごろの予定です。このようなことに一体何の意味があるのか、全く理解に苦しみます。午後9時から予算委員会の締めくくり総括質疑に立ったのですが、答弁は相も変わらず無内容、無反省の極み。熟議、と言いながら野党の案を一顧だにせず、財政をさらに危機的にしてバラマキを続ける予算案のどこがベストなのか。

 (中略)

 主義主張、政策の一致による政界再編しか道は無く、自民党こそがその中核にならなくてはと改めて痛感させられますが、マニフェスト絶対を叫ぶ小沢一派と一緒にやれないことは当然として、そうでないグループの中も玉石混交という気がしてなりません。答弁や野次(やじ)の内容を聞いていると、一緒にはとてもやれない人が明らかになってきます。(石破茂オフィシャルブログより)

 実はこれ、2011年3月1日に、石破茂氏が自身のオフィシャルブログに書いた内容を抜粋したものです。当時は菅政権、自民党は野党でした。

 あれから8年がたち、安倍政権になった今も「このようなことに一体何の意味があるのか、全く理解に苦しむ」状況が続いています。

 先日、与野党が対立した新年度予算案の衆院通過を巡る3月1~2日の「深夜国会」において、衆院職員の残業代が1800万円にも上ったことが分かりました。

 “残業”した衆院職員は889人。タクシー代は約150万円。1日の予算案審議を巡っては、立憲民主党など主要野党が根本匠厚生労働相に対する不信任決議案を提出して対抗。与党は予算の年度内成立を確実にするために衆院通過を急ぎ、深夜に衆院本会議を開会。結果、2日午前2時ごろまで続いたのです。

 18年6月には小泉進次郎氏ら自民党の若手議員で構成する「2020年以降の経済社会構想会議」が国会改革案をまとめ、超党派の議連が結成されました。メディアは「永田町は一大ブームに沸いています!」的報道を繰り返しましたが、ブームはブームだけで終わってしまったのか。これだけ「残業削減だ!」「効率化だ!」と政治家さんたちは国民に訴えているのに、国会を見ていると「効率化ってなんだっけ?」とわけが分からなくなります。

 ◆税金の無駄使い? “公僕”だから当然?

 議員の“残業代”は私たちの血税ですし、そもそも国会を1日開いた場合、約2億円の費用がかかるとされているので、深夜国会になれば通常支出しない光熱費や衛視らへの超過勤務手当なども発生してしまうのです。

 このような事態に、議員も含め「税金の無駄遣い」だの、「野党は時間ばかり稼いでいる」だの、「そもそも自民党がきちんと答弁しないからだろ」だの、「与党側が工夫をすればいくらでも改めることができるじゃないか!」といった批判が相次ぐ一方で、「血税を扱うんだから寝る時間を惜しんででも議論して当たり前だろ!」という意見も少なくありません。

 件の小泉進次郎議員らの改革案でも、「党首討論の夜間開催」なんてものがありましたので、特別職の国家公務員である国会議員は、“公僕”として国民に奉仕するのが使命ということなのかもしれません。

 いずれにせよ「国会の役割とは何なのか?」という、そもそもの問題を考えない以上、何をやっても小手先でしかありません。国会が果たす最大のゴールが「政府提出法案を何本成立させるか」であれば、与党はひたすら時間稼ぎをし、野党は審議拒否をすることが繰り返されて当たり前です。

ITmedia ビジネスオンライン

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