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塚田副大臣が辞任 忖度発言を謝罪「行政への信頼損ねた」 “親分”麻生氏も見放す

 塚田一郎国土交通副大臣は5日午前、石井啓一国交相に辞表を提出した。山口、福岡両県を結ぶ「下関北九州道路」事業をめぐり、安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相に「忖度(そんたく)した」と、利益誘導を疑われる発言をした責任を取った。事実上の更迭だ。与野党から批判が噴出していたうえ、統一地方選前半戦(7日投開票)への影響も出ていた。塚田氏は4日、所属する派閥の領袖(りょうしゅう)、麻生氏に辞意を伝えていた。

 「行政への信頼を損ね、国政の停滞を招いた」「事実と異なる発言をし、大変大きなご迷惑をお掛けした。誠に申し訳ありませんでした」

 塚田氏は辞表提出後、記者団にこう語った。

 当然というしかない。塚田氏が1日、福岡県知事選の応援演説で語った発言は、内容が事実なら「利益誘導の自白」であり、有権者にウソをついたのなら「政治家として失格」である。議員辞職に匹敵する。

 塚田氏の発言は、連日メディアで取り上げられ、統一地方選前半戦にも影響が出ていた。

 与野党激突の北海道知事選は、報道各社の世論調査で、前夕張市長の鈴木直道氏(38)=自民、公明推薦=が先行し、元衆院議員の石川知裕氏(45)=立憲民主、国民民主、共産、自由、社民推薦=が追う展開。塚田発言は自民党への逆風になっていた。

 岸田文雄政調会長は4日、北海道入りしたが、「塚田氏の発言は緊張感を欠き、軽率だった」などと釈明に追われた。

 大阪府知事と大阪市長の「ダブル選」は、特に市長選が大激戦となっている。前府知事の松井一郎氏(55)=大阪維新の会公認=と、前大阪市議の柳本顕氏(45)=自民党推薦=が激しく競っているが、塚田発言は「古い自民党政治」を連想させ、維新側の「10年前の大阪に戻すな!」という主張を後押ししていた。

 塚田氏がかつて秘書を務め、親分といえる麻生氏は4日、派閥の会合で「気を抜くと、常に問題が起きる。常に緊張感を持ちつつ、それぞれの務めを果たしてほしい」と語った。自身も数々の舌禍で知られるが、あまりに低レベルの子分の発言にあきれていたようだ。

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