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就職活動中の学生が選ぶ「人気企業ランク」 根強い人気の商社・不動産

 今週は就職活動中の学生が選ぶ人気企業ランクを紹介したい。

 今年の就活も売り手市場で、早く人材を確保したい企業の内定出しが早かった。本来なら6月1日から企業の選考開始だが、企業の採用支援を行っているワークスジャパン(本社・東京)によると、3月に内定を出す企業が多かったという。今の就活は企業の広報開始の3年生の3月1日の前、夏休み、冬休みなどで、インターンシップに参加、その後、企業のOB、OGに会って話を聞き、企業への理解を深め内定に至るというルートになっている。

 その就活中の4年生の人気企業はどこなのか。ワークス・ジャパンが昨年の11月から今年の4月まで、20年卒業見込みの大学生と修了見込みの大学院生約10万人に、ウェブとセミナー会場でアンケートを実施し、1万2057人から回答を得た。主に文系の学生からの調査結果だ。

 同社の清水信一郎社長は「今年はインターンシップに参加している学生がほとんどで、志望が固まっている学生が多かったと思います。アンケートは5社連記で記入できますが、既に業種、企業の絞り込みが進み、2~3社しか書いていない学生が多く、イメージやあこがれで書いていないのが特徴です」という。

 トップは伊藤忠商事だ。2位は三井不動産、3位は昨年の15位から上がった丸紅、4位は三菱商事、5位は三井物産だった。清水社長は「総合商社の人気が高いのが特徴で、7位に住友商事が入り、トップ10に5大商社すべてが入りました。伊藤忠商事は以前から働き方改革を行っており、女性を登用したり、深夜残業を禁止し、早朝の時間外手当を増やす働き方改革を行い、夜遅くまで働く総合商社のイメージを変え、ライフ・ワーク・バランスを大事にする先頭を切ってきましたから、そこが人気の理由だとみています」という。

 商社人気の中で2位に三井不動産、6位に三菱地所が入った。街を作ったり土地を活用したりするデベロッパーの人気が高い。ただ、昨年3月卒業生の採用実績を見ると、この2社の採用は合計でわずか77人だった。人気企業はやはり狭き門といえそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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