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《zak女の雄叫び お題は「無題」》川崎市の殺傷事件の衝撃…子供の安全どう守る

 川崎市多摩区で、スクールバスを待つ小学生ら20人が殺傷された事件に衝撃を受けた。私は大阪本社勤務なので、実際に現場に行ったわけでも関係者に取材したわけでもない。だが、あまりに痛ましい事件に言葉を失った。

 私の長男はこの春小学校に入学し、この日はちょうど、初めて学童保育から1人で帰ってくる日だった。それまでは、仕事帰りに学童保育の入り口まで迎えに行っていたのだが「そろそろ1人で帰れる」と長男自身が言い出したのだ。自立を促すためにも、いいのではないかと許した数時間後の出来事だった。

 同じことが長男に起こったら、近くに自分がいたとしても、守れるだろうか。あるいは、長男自身は危険を察知して逃げることができるだろうか。

 子供をどう守ればよいのか、専門家に取材をした。子供の安全に詳しい大学准教授は「今回の事件が悪意を持って子供を狙ったのかどうかは分からないが、社会の中で脆弱(ぜいじゃく)であり、判断力が弱い子供が被害に遭うケースは多い」と話した。多くの場合、被害は小学校低学年に集中するという。幼稚園や保育園に通っている場合、親が送迎しているため被害に遭いにくい。高学年になれば、見た目もしっかりし、実際に判断力もあるからだ。

 大阪では平成13年6月、大阪教育大付属池田小の校舎に男が侵入し、包丁で児童らを次々と襲う事件が起こった。2年の女児7人と1年の男児1人が死亡、1、2年生の13人と教員2人が重軽傷を負った。この事件をきっかけに、全国的に学校のセキュリティーチェックは強化され、地域住民やPTAなどによる通学路の見守り活動も増えた。それでも、死角を突くようにさまざまな事件が子供たちを襲う。

 安全対策の一環としてスクールバスを運行している学校は少なくない。奈良県内の私立小学校の校長は「同じスクールバスを利用している学校として憤りを感じるし、ショックを受けた。だが、今回のような犯罪を防ぐ方法があるのだろうか」と苦悩を口にした。兵庫県尼崎市の私立小学校の教頭は「学校だけではどうしようもない面もある。保護者の協力や、警察のパトロール強化など、みんなで子供たちを守るようにするしかない」と話していた。

 事件の翌日、我が家のポストには、長男が通う小学校のPTAから、自転車の前かごに取り付ける「パトロール中」とのステッカーが届けられていた。犯罪を完全に防ぐことはできなくても、地域の1人1人が防犯に目を光らせていることをアピールするのは重要だ。まずは、自分にできる一歩から始めたい。(K)

 5月、大阪文化部から大阪社会部に異動しました。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。6月のお題は「無題」です。

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