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香港“流血デモ”制圧に中国マフィアが介入か!? 丸刈り、入れ墨男が警官にまぎれ… 揺らぐ「自由・民主主義・人権」

 香港で12日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求める学生らを警官隊が制圧した際、「黒道(コクドー)」と呼ばれる中国マフィアが介入したという衝撃情報がある。突出した残虐性と凶暴性で恐れられる黒社会の面々が学生らに襲いかかり、多数の負傷者を出したとの指摘もある。「自由」と「法の支配」が守られてきた国際金融都市・香港は、中国共産党の独裁強権と、黒社会の暴力性によって、危機的状況を迎えているのか。

 「おい、あいつらは『黒道』だ。逃げろ!」

 香港の立法会(議会)を取り囲み、「自由」や「高度な自治」を守るためにバリケードを張っていた数万人の学生らを、警官隊は多数の催涙弾やゴム弾を使用して強制排除した。この混乱の最中、一部のデモ隊の前に突然、丸刈りだったり、入れ墨を入れた男たちが、似合わない警察官の制服を着て現れたという。

 「黒道」とは、中国の犯罪組織やマフィアを指す言葉だ。日本にも一部上陸しており、ヤクザよりはるかに残虐で凶暴とされる。法律の枠外にある黒社会のメンバーが、デモ隊の制圧に介入していたとすれば恐るべき話である。

 この衝撃情報は、香港に現地法人を持つ日本人経営者に、現地社員から「国際社会にこの横暴を伝えてほしい」と通報があったものだ。

 中国事情に精通する評論家の宮崎正弘氏は「それは『黒道』の可能性が高いだろう。2014年に、学生らが民主選挙の実現を訴えた『雨傘革命』でも、かなり暴れ回った。反日暴動でも、黒い服にサングラス姿で出現した。『共産党側の別動隊ではないか』という噂もある」と語った。

 学生らの間には、「雨傘革命」の教訓が生きているという。

 宮崎氏は「学生らの間では今回、『黒道には絶対に近付くな』という情報が出回っていた。黒道は安い値段で、犯罪行為を請け負う危険集団だ。学生らを痛めつけて恐怖心を植え付ける。国際社会に向けて、『学生らこそ暴力集団だ』という逆のイメージを演出する場合もある」と解説した。

 デモ隊の女性リーダーは立法会前で「豚でも、殺されるときは鳴く!」などと声を張り上げていたが、警官隊に加え、「黒道」の介入で、けが人が続出したのか。

 香港政府によると、12日の衝突での負傷者は79人に上り、うち2人が重傷となったという。

 だが、前出の現地社員は「小さな病院は、デモで負傷した人々でいっぱいだ。(負傷者数が)どこまで本当か分からない」と語っている。

 13日未明、学生らの多くは立法会周辺の現場を去ったが、今後も同改正案への抗議を続ける構えで、緊張が続いている。

 宮崎氏は「学生らは、議会を閉鎖に追い込むなど一定の成果を上げたが、油断したときに、親中派が多数を占める議会が抜き打ちで同法案の可決を狙うかもしれない。学生らが敗れると、香港でこれまで謳歌(おうか)されてきた『自由』『民主主義』『人権』といった普遍的価値観が揺らぐ。海を挟んだ台湾も対岸の火事ではいられなくなる」と指摘した。

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