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香港騒乱、親中派組織の謀略か!? 過去にも「暴力化」で民主化運動が終息

 香港の大規模デモが破壊活動に発展した。若者ら数百人が1日夜、立法会(議会)に突入して議場などを一時占拠したのだ。香港政府は徹底的に取り締まる姿勢を見せているが、突入を扇動した一部の若者が、親中派組織のメンバーに酷似しているとの未確認情報もある。政府にデモ制圧の口実を与えた過激行動の裏には、「謀略」が存在した可能性もありそうだ。

 「違法な暴力行為で憤りを覚える」

 香港政府トップの林鄭月娥行政長官は2日未明、警察本部で開いた記者会見でこう述べ、警察当局が徹底的に追及する方針を明らかにした。

 立法会への突入は1日夜、ヘルメットやゴーグル、マスクで顔を覆った一部の過激な若者が扇動する形で行われた。議場を占拠した若者らはスプレーで「林鄭は辞任せよ!」「拘束された学生を釈放せよ!」などと壁に殴り書きし、議長席などを破壊した。香港特別行政区の区章も黒く塗りつぶし、英領時代の旗が掲げられた。

 これに対し、警察は2日未明、催涙ガスを使って立法会周辺から若者らを強制排除した。香港政府によると、今回の騒ぎで約60人が負傷した。

 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる一連のデモは、学生らによって平和的に行われていた。このため、デモは広範な市民の共感を得ていたが、今回の暴力行為によって市民の支持が離れる恐れがある。

 香港では過去にも民主化運動が、暴力化に伴って勢いを失った。2014年の「雨傘運動」では、一部の若者らが過激な行動に走って市民の批判を招き、運動が終息する一因となったのだ。

 1日夜に発生した破壊活動を扇動した一部若者が、親中派組織のメンバーに酷似しているとの未確認情報もネット上で流れている。

 中国事情に精通する評論家の宮崎正弘氏は「親中派組織が関与している可能性は大いにあり得る。雨傘運動で商店街を壊した際にも、親中派組織が混じっていたといわれている。親中派組織は『黒道(コクドー)』と呼ばれる中国マフィアとほぼイコールで、関わっていた可能性はある。画像を見る限り、一般の学生が多くいたが、扇動者に引きずられたのではないか。今回の突入は香港政府による弾圧の口実を強めた。破壊活動の中心人物は分からないということで、一般学生の指導者が拘束されて裁判にかけられる恐れがある」と話した。

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