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金正恩氏「自慢のタワマン」で大問題。崩壊の恐怖に加え… (1/2ページ)

 近年、北朝鮮の首都・平壌はタワーマンション(タワマン)ブームに沸いてきた。

 金正恩党委員長が旗振り役となって進められたメガプロジェクトの結果、倉田(チャンジョン)通り、未来科学者通り、黎明(リョミョン)通りといったタワーマンション団地が造成された。いずれも「金正恩時代」を象徴するランドマークとなっており、国営メディアも大きく取り上げられている。

 (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

 しかしこのタワマンブーム、決して景気が良いだけの話ではない。いずれのタワマンも他の国では考えられないような短期間で建設されている。前述の黎明通りの建設期間はわずか1年。北朝鮮お得意の「速度戦」で建てたものだが、そこには常に崩壊事故の陰がつきまとっている。

 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

 さらにここへ来て、ブームに冷水を浴びせかけるようなことを、北朝鮮の保衛部(秘密警察)が行っているとの情報が、平壌のデイリーNK内部情報筋から寄せられた。

 この情報筋によると、保衛部の思しき要員が、市内の朝鮮労働党の本部庁舎や、政府の主要機関が見下ろせる位置にある高層マンションを訪れている。その目的は「窓を塞ぐ」ためだ。

 外に開けた窓にセメントで格子のようなものを作り、外が見えないようにするという。同様の作業は一昨年あたりから始まった。

 情報筋によると、これは、高層マンションから重要機関の画像を撮影し、外部に流出させることを遮断するための措置だ。

 平壌市内には、100メートルを超えるタワーマンションが50棟以上あると言われている。最も高いのは郊外の黎明(リョミョン)通りにある高さ270メートル、82階建てのものだ。この団地にある6棟のうち、4棟が高さ200メートルを超えている。一方、市内中心部にある未来科学者通りの19棟のうち、最も高いのは高さ210メートル、53階建てだ。

 一方で、昔から存在する北朝鮮の党、政府機関の建物はいずれも3~5階建てで低い。周囲の高層マンションから丸見えになってしまうのだ。それではマズいということで窓を塞ぐことにしたようだが、すべての階の窓を塞ぐことは現実的に困難だ。そこで、主要機関を様々な角度から見下ろせる高層階に限って窓を塞ぐ措置を取ったものと思われる。

 金正恩氏は「国内情報の海外流出、海外情報の国内流入」に神経を尖らせているが、米朝、中朝、南北の首脳会談が続け様に行われている近年、さらに敏感になっていることを窺わせる。

デイリーNKジャパン

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