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《zak女の雄叫び お題は「夏休み」》夏休み明け前後に子供の自殺急増…今いる場所だけがすべてじゃないよ

 夏休み明け前後には、子供の自殺が増える。死んでしまおうかと悩んでいる子供の命を救おうと、今、不登校の経験者やいじめや不登校の相談機関などが、相次いで「死なないで」とメッセージを出している。このコラムも、何かの助けになれば…との思いで書いている。

 私にも、長男が「学校に行きたくない」というのに引きずるように連れて行った経験がある。単に朝、わがままが通らずふてくされて登校拒否しただけと判断したのだが、もし学校で深刻な悩みがあり、親にも理解されず、絶望して自殺してしまったら…。悔やんでも悔やみきれないだろう。

 かつて不登校になり、フリースクールに通った経験のある女性に話を聞いた。「死ぬくらいなら学校にいかなくていい、とよく言われるけれど、違和感がある。死にそうになるまで頑張らなきゃいけないのでしょうか?」と言われ、はっとした。

 「逃げていい」とよく言われるが、女性によると、子供にだってプライドがあり、学校にいかないという選択もつらいという。「学校に行かない、その時点で人生終わった」と考えてしまう子供もいる。「逃げたい訳じゃない」と思う子供もいる。そんな子には、「学校と家以外にも居場所がある」というのが救いになる。そのためのフリースクールなのだろう。

 女性の話で驚いたのは、フリースクールだけに通って大人になる人は少ないということ。フリースクールに通いつつ、学校にも行く子もいる。「小中学校に通っていなくても、だいたい高校には行きます。大学に進学する子も割といます」。生きてさえいれば、人生つながっていく、どうにかなる-。それが女性の実感という。

 子供が学校に行かないという選択をしたとき、親は困惑し、自分の何が悪かったのかと自らを責めてしまいがちだ。だが、女性は自らの経験から、「子供は親にどう思われているか、敏感に感じている。学校に行けない自分でごめんなさい、と思っている。親がつらいと、子供もつらい。親が楽になると、子供も楽になる」と話していた。

 子供が「学校に行きたくない」などのメッセージを発している場合は、周囲の大人としてはまだ対処のしようがあるかもしれない。だが、文部科学省による小中高校の問題行動調査(2017年度)によると、自殺した児童・生徒の置かれた問題は「不明」が56%と大多数を占めた。自殺総合対策推進センターは「進路や異性、いじめなどの問題が見えていたケースは多くない」と指摘する。

 今誰にも言えず、知られずに悩んでいる子がいたら、伝えたい。死んじゃうのはもったいないよ。今いる場所だけがすべてじゃないよ。生きていれば、きっといいことがあるよ、と。(K)

 大阪社会部、42歳。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。8月のお題は「夏休み」です。

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