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《zak女の雄叫び お題は「良かったこと」》米博物館めぐり…タダで良かった?

 夏休み、米ワシントンに旅行しました。目的のひとつがスミソニアン博物館。月の石に触れることで有名な国立航空宇宙博物館や、恐竜の骨や巨大ダイヤモンドの展示が人気の国立自然史博物館など、スミソニアン協会が運営するいくつもの博物館がワシントンにあるのです。

 驚いたのは、豪華収蔵品を誇る博物館の数々が入場無料であること。同じ米国でもニューヨークの有名な美術館は入場料が必要ですが、スミソニアン博物館は無料! なんとすばらしいことでしょう。ワシントン滞在中のほとんどを博物館見学に費やすことに決めました。

 最初に行った国立航空宇宙博物館は改装中で展示が限られていたことに加え、多くの人でにぎわっていたため早々に離脱してしまいました。自然史博物館ではガイドブックで紹介されていた目玉の展示を駆け足で見て周り、続いてスミソニアン協会の運営ではないけれど、やはり入場無料のナショナルギャラリーへ。名画の数々が気になりつつもどうにも疲れてしまい、「明日また来るか」と諦めてホテルに戻りました。

 翌日も博物館巡りを続けました。前日のリベンジとばかりにナショナルギャラリーの名画を鑑賞し、米大統領全員の肖像画が見られる肖像画美術館に立ち寄り…。ワシントンの博物館といえば、新聞やテレビなどのメディア専門博物館「ニュージアム」も忘れてはなりません。スミソニアン協会の運営ではなく入場料は20ドル以上かかりますが、記者としてはぜひ訪れるべき場所だと思いました。9・11の発生を伝える世界各地の新聞には日本の新聞も展示されており、見応えのある展示に大満足でした。

 そこでふと気づいたのは、ニュージアムで半日近い時間をつぶしてしまったこと。もちろん展示が充実していたこと、職業柄、興味深い内容が多かったのは事実です。ただ、頭の片隅に「お金を払ったのだから元を取らないと」という考えがあったことも否めません。

 スミソニアン博物館の至るところにある募金箱のいくつかに募金もしたし、お土産を買った際は端数を寄付に回したりはしました。でも、気軽に入場できるがゆえに、自分が本当に見たいものを時間をかけじっくり見ることを後回しにしてしまったように思います。

 無料は確かに良いことです。家族連れにとっては、無料で行ける博物館の存在はとても大きいものでしょう。でも、私は展示物に十分な敬意を払うことなく早々に退館してしまいました。「タダで良かった」とすぐに飛びついてしまうのも考えものだと反省しながら、駆け足旅行を終えたのでした。(み)

 

 演劇大好きなアラフォー根無し草。新陳代謝が落ちてきたのと、寝落ちる日が増えてきたのが最近の悩み。

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。9月のお題は「良かったこと」です。

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