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「メガバンクに強い大学」ランク AI活用で採用数減もまだまだ人気 短大からの採用は女子大にシフトか

 今週は、みずほFG、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行のメガバンク3行への実就職率(銀行就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100)ランクを紹介したい。

 人気が下がっているとはいえ、安定した企業の代表である銀行人気は根強いものがある。AIの活用で一般職の採用を減らしているが、採用枠はまだまだ広い。なかでもメガバンクの人気は持続している。

 実就職率トップは一橋大の4・4%だ。就職者43人の内訳を見ると、みずほFG10人、三井住友銀行17人、三菱東京UFJ銀行16人だ。2位は学習院女子大、3位は慶應義塾大、4位は日本女子大、5位は白百合女子大の順だった。女子大の強さが目立つ。企業の採用支援を行っているワークス・ジャパンの清水信一郎社長は「かつては短大からの採用が多かったのですが、それが女子大に替わってきたこともあるのでしょう。一般職に近い総合職が、営業には残っていることも影響しています」という。メガバンク採用人数では10位の早稲田大がトップの215人で、慶應義塾大は2位の211人だ。

 清水さんは「地域によって支店数が違うこともあり、三井住友銀行は関西の大学が強くなっています」という。ランク外の20位の大阪大は、三井住友銀行36人、残り2行合計で28人、23位の京都大も三井住友銀行33人、残り2行で24人と、三井住友銀行の関西での強さが際立つ。同じく17位の愛知の南山大は三菱UFJ銀行32人、残り2行はそれぞれ2人だ。三菱UFJ銀行は旧東海銀行と合併しており、東海地区に支店が多いからだろう。

 銀行人気について、清水さんは「今のところ、銀行の人気の上がり目は考えられません。ただ、地方銀行は地元でなじみがあり、安定している就職先ですので、親と合意しやすい職種です」という。

 全体として、銀行の人気は以前より下がっていることは間違いない。メガバンクの取締役は「トップ層は前と変わらず優秀な人材が入社していますが、二番手との差が以前より開いたように感じます」という。人材採用への危機感も出てきているようだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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