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コロナ禍でパニック買い…悪夢再び

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 ついにヨーロッパの国々にまで感染が拡大してしまった新型コロナウイルスは、早い時期から感染対策をしてきたロシアでさえも完全に防ぎきれず、3月19日現在、ロシア全土で150人近い陽性患者が出ています。

 政府の決定により、ロシアでは3月18日からすべての外国人の入国を制限し、この措置は5月1日午前0時まで実施されています。

 そして、ロシアの警察官とロシア鉄道の社員は海外に出ることを禁止され、ロシア教育省はすべての学校に対して遠隔教育に切り替えることを推奨しています。

 こちらエカテリンブルクでも最近5人の陽性患者が出てしまい、そのうちの1人はイタリアから戻ってきた人でした。

 現在市内の全ての学校は休校となり、50人以上が集まるイベントも全て中止されています。

 さらに、3月9日にサウジアラビアとの交渉が決裂したために原油価格は1日で30%も下がり、連動して通貨ルーブルも下落し、ロシアはコロナウイルスと通貨安というダブルショックに陥っています。

 近い将来、ロシアの食品、衣料、電化製品などの価格は10~20%上昇すると予想され、すでに一部の銀行は住宅ローンの金利を急上昇させ始めました。

 それらの要因から私の暮らすエリアでも、スーパーなどで多くの人々が砂糖、そばの実、パスタなど日持ちする食材を大量に買いだめしています。

 その上、相変わらず薬局にマスクはなく、皆がトイレットペーパー買いに走り、ニセのウイルス検査や予防接種を提供する詐欺や、ネットショッピング上でのニセのマスク販売詐欺も横行し始めています。

 このような状況に私の父はあるデジャブを感じています。

 1998年にロシアに金融危機が襲ったとき、人々は食材買いに走りました。その時、父が見たのは、人々が50キロ入りの小麦粉や砂糖の大きな袋をいくつも買っていた光景でした。

 しかし1週間後、店の棚は再び同じ種類の食材でいっぱいになっていました。結果的に、1年で消費できないほど大量の食材を買い占めた人々のせいで、翌年には逆に食糧供給が悪化したそうです。

 ロシアで再び危機が始まった2014年も人々はパニック買いに走りました。

 大量の缶詰を買って庭に埋める人や、価格が上がる前のテレビや洗濯機を2台も3台も購入する人がいましたが、パニックが収まった後は、それら商品をまともな値段で売ることもできませんでした。

 人々は歴史に学ばないのでしょうか…。

 ■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザーTAMAKIと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。(crystalmint.info)

YouTube : https://www.youtube.com/channel/UC0sottqOcvDqpYRr5AX9PqQ

Website : https://crystalmint.info/

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