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ジョンソン首相感染に英国民動揺 「防止意識低かった」との指摘も

 【ロンドン=板東和正】ジョンソン英首相の新型コロナウイルス感染が明らかになった。国内で感染が広がる中、その対策を担う政府トップの感染だけに国民に動揺が走った。ジョンソン氏の感染対策は他の欧州諸国に比べて遅いとかねて批判され、本人の感染防止意識も低かったとの指摘も出ている。

 「首相が新型コロナに感染して、今後の英国の感染防止策は大丈夫なのか」。ロンドンの会社員男性(29)はジョンソン氏感染のニュースを知り、不安を口にした。

 首相官邸は27日、ジョンソン氏が自主隔離して新型コロナ対策の指揮をとり続けると声明を発表した。だが、議会や官邸の執務室で公務ができないことで、英与党・保守党の元議員は「政策運営に影響する可能性がある」とみる。

 欧州の他の首脳が感染防止のために、あいさつ時の握手を避ける中、ジョンソン氏は過去に握手を交わすつもりだと話していたこともある。保守党支持者は「本人の感染防止に対する意識が少し甘かったのではないか」と疑問を呈した。

 ジョンソン氏には以前から、国内の感染拡大への対応の遅れを指摘する声もあった。政府は23日に外出制限を開始したが、英大衆紙デーリー・エクスプレスは世論調査の結果、88・7%が制限を支持しつつも、大半の国民が対応の遅れに激怒していると報じた。

 英BBC放送によると、英国の感染者は27日時点で1万1千人を超え、今後も感染が拡大する恐れがある。英紙タイムズは、ジョンソン氏が閣僚と新型コロナ対策を協議する会議を初めて開いたのが3月上旬だったことを取り上げ、「ジョンソン氏は危機に備えるための貴重な時間を無駄にした可能性がある」との見方を示した。(産経新聞)

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