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新型コロナ“あきれるトランプ発言”の変遷 一方、安倍首相は…経済官庁トップ「総理はヤル気満々ですよ」

 新型コロナウイルスの感染急拡大に関する、ドナルド・トランプ米大統領の発言を列挙してみる。

 2月26日=15人の国内感染が判明したことを受けて、トランプ氏は記者会見で、「感染事例はこれから大幅に減る。上昇はない」と断じた。

 同27日=「何ら心配ない。ウイルスはある日突然、奇跡のように消えてなくなる」

 3月6日=「私は(ウイルス学を)理解できている。皆、私の知識に驚いている。医者が私になぜそれほど詳しいのですかと聞くんだ。天性かもしれない」

 同7日=ブラジル大統領との首脳会談後、記者団から自身への感染リスクの可能性を聞かれて、「心配は全くないね。われわれは素晴らしく対処している」(翌日、同席したブラジルの閣僚が感染したことが判明)

 同9日=「世界は不意打ちを食らった」

 同13日=「本日をもって緊急事態宣言を行う」

 同17日=記者団からこれまでの楽観的な見解を変えたのかと聞かれて、「私は最初から深刻だと思っていた。皆がパンデミック(世界的大流行)と言う前からパンデミックと分かっていた」

 同19日=「中国ウイルスと戦うため本日、国防生産法に署名した。しかし、最悪の事態にしか発動しない。恐らく使うことはないだろう」

 同20日=「本日、国防生産法を発動した」

 あきれ返って声もないとは、まさにトランプ発言のことである。

 米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、翌21日の米国の感染者数は1万9624人、死者が260人だった。そして、26日は感染者が6万9194人、死者は1050人に急増しているのだ。

 コメントすべき言葉が見つからない。

 他方、安倍晋三首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と電話で協議し、今夏の東京五輪・パラリンピックを1年程度延期することで合意、最悪の中止を回避できた。

 それまでの国会審議で野党から「桜」「検察」「森友」などで批判の集中砲火を浴び、安倍首相は「身も心もボロボロ」と言われた。

 果たして本当なのか。答えは否である。

 日本も感染者数がジワジワと増えている。だが、死者数が圧倒的に低いことなどから、感染サイクルの終息時期を示唆する専門家の声もある。

 加えて、首相主導で60兆円規模の「前例のない経済対策」をまとめることで、経済危機打開に自信を深めている。先週会った経済官庁トップは「総理はヤル気満々ですよ」と言っていた。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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