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金正恩を「脱法コロナ美女クラブ」で怒らせた幹部たちの末路

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は1月30日、新型コロナウイルス感染症の脅威に対抗するため「国家非常防疫システム」が発動されたことを伝えた。またこの前日、朝鮮労働党機関紙・労働新聞は新型コロナウイルスによる危機をいかにして乗り切るかは、「国家存亡に関わる重大な政治的問題」であると主張した。

 医療・防疫体制の脆弱な北朝鮮が、今回の危機をいかに深刻に受け止めているかが良くわかる。金正恩党委員長は、防疫ルールの違反者に対しては軍法を適用するよう指示したとされ、国境封鎖を破って中国に行ってきたり、隔離を命じられたのに自分勝手に行動したりした人々が処刑されたとの情報も伝わる。

 

妻が通報

 そんな北朝鮮で、一部の富裕層と有力者が秘密クラブで「退廃行為」にふけっていたことが発覚し、当局が取り締まりに乗り出していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

 平壌在住の事情通はRFAに対し、「新型コロナウイルス対策として、平壌市内の総合レジャー施設や夜の遊興施設はすべて営業を停止している。しかし、個人が密かに運営するクラブには富裕層や幹部が集まり、乱れた生活を送っている」と語っている。

 北朝鮮の首都である平壌も、東京やソウルと比べればレジャーが豊富とは言えない。それでも、「柳京院(リュギョンウォン)」や「蒼光院(チャングァンウォン)」と言ったスーパー銭湯のような総合レジャー施設が人気だったが、現在はそれさえも利用できない。

 「だが3月の初め頃、外国帰りの人物が市内の牡丹峰(モランボン)区域で高級マンションのワンフロアを丸ごと借り切り、カラオケ機器を持ち込んで美女を雇用し、高価な酒や料理を提供する秘密クラブを始めた。ところが、この店の常連となった男性の妻が市の検察当局に通報したことで発覚。平壌市党委員会や行政機関の幹部が一網打尽にされる事態につながった」(事情通)

 事情通はまた「こうした個人経営の秘密クラブでは、正規の施設と違って様々な退廃行為が頻繁に起きている」と指摘する。退廃行為とはすなわち、性風俗サービスのことだ。

 (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

 逮捕された客たちには役職の解任、党からの追放、住宅の没収などのペナルティが課せられるというが、ここまでされたら復活は難しいだろう。しかし、国家非常防疫システムは金正恩氏が直々に指導しているものだ。彼の権威をないがしろにして、これしきの罰で済まされるとも思えないのだが。

 (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

デイリーNKジャパン

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