菅義偉氏「法大初」の首相なるか 3候補、東京六大学出身者による戦いの構図 法大OB・井上和彦氏らも期待 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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菅義偉氏「法大初」の首相なるか 3候補、東京六大学出身者による戦いの構図 法大OB・井上和彦氏らも期待

 自民党総裁選は8日告示される。14日の投開票に向け、大本命の菅義偉官房長官(71)を岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)が追う展開だが、菅氏は法政大卒、岸田氏は早稲田大卒、石破氏が慶応義塾大卒と東京六大学出身者による戦いの構図でもある。菅氏が勝てば法大出身者で初の首相誕生となるだけに、卒業生らの期待も高まっている。

 

 菅氏は秋田県のいちご農家に生まれ、集団就職で上京。働きながら法大法学部を卒業した苦労人としての一面もある。政界では議員秘書や横浜市議を経て、国会議員となり現在のポストまで上り詰めたたたき上げの政治家だ。

 岸田氏は3代続く政治家一家出身で、父は岸田文武元衆院議員。日本屈指の名門男子校、開成高校から早大に進学。卒業後は銀行勤務、議員秘書を経て衆院議員に当選した。

 石破氏は、旧内務官僚で鳥取県知事や自治相などを歴任した石破二朗元衆院議員を父に持つ。慶応義塾高校から慶大に内部進学し、銀行勤務を経て全国最年少議員として衆院議員に当選した。

 東京六大学を卒業した首相経験者は、これまで東大15人、早大7人、慶大3人、明治大2人。法大と立教大卒の首相はまだいない。

 法大大学院に通う男子学生(24)は「法政といえば左翼的なイメージが強く、菅氏が法政らしい人物かは分からないが、苦労人という点でいえば泥臭い校風に合っているのかもしれない」と印象を語る。菅氏が首相になった場合、「コロナ禍で不安を覚える学生も多いので支援策を講じてほしいし、経済政策では景気回復を期待したい」と要望した。

 法大OBで軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、菅氏が空手部に所属していたことに触れ、「法政の体育会といえば厳しい練習や上下関係が有名で、それを耐え抜いたとなると、よほど根性が備わっているのではないか」と話す。「長年首相の女房役を地道に務めあげた姿が、現在の評価につながっているのだろう。安倍政権の政策を継続する方針も安心感がある」と評価した。

 アパホテルの元谷芙美子社長(73)は社長業のかたわら、法大を卒業、その後、早大大学院に進学した。「出身大学が同じである官房長官の菅義偉さんが、総裁選へ出馬されるとのこと、とても誇りに思います。コロナ禍で大変な世の中ですが、日本のために頑張ってくださることを期待しております」とコメントを寄せ、菅氏を激励した。

 政治評論家の小林吉弥氏は「かつては大学の弁論部に所属する学生のほとんどが、国会や地方での議員活動を志していて、議員同士でも同じ大学の出身という共通点がつながりを作ることもあった。特に早稲田大OBの『稲門(とうもん)会』のつながりは強く、早稲田大学雄弁会OBだった海部俊樹氏が首相に就任した背景には、同じく雄弁会OBの竹下登氏の存在が大きかった」と解説する。

 ただ、最近はこうした学閥にも変化がみられるという。小林氏はこう続けた。

 「現在も出身大学が政治家としてのキャリアに影響するかといえば、昔ほどの影響はない。弁論部出身者も今ではビジネスマンになる学生が多くなった。時代は変わったということだ」

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