中国、米の混乱横目に3日連続で尖閣領海侵入 昨夏には米軍と共同訓練で漁船団の襲来阻止、バイデン次期政権でも「日米同盟の絆」示されるか (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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中国、米の混乱横目に3日連続で尖閣領海侵入 昨夏には米軍と共同訓練で漁船団の襲来阻止、バイデン次期政権でも「日米同盟の絆」示されるか (1/2ページ)

 米下院本会議は13日、ドナルド・トランプ大統領が「反乱を扇動」して支持勢力に連邦議会議事堂を襲撃・占拠させたとし、罷免を求める弾劾訴追決議案を賛成多数で可決した。決議は上院に送られ、上院本会議で弾劾裁判が開かれる。米国の混乱を横目に、中国海警局の武装公船などは15日までの3日連続で、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に侵入した。尖閣周辺では昨年夏、中国漁船団が大量襲来するとの情報があり、米軍と自衛隊の共同訓練でこれを阻止した。対中融和姿勢が懸念されるジョー・バイデン次期政権でも、「日米同盟の絆」は示されるのか。

 「今年に入っても、中国公船の領海あるいは接続水域への侵入が続いていることは誠に遺憾であり、政府として断じて容認できない」

 加藤勝信官房長官は14日午前の記者会見で、こう断言した。外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議したことも明らかにした。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、中国海警局の船1隻が14日午前7時15分ごろ、尖閣周辺の領海に侵入し、航行中の日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せた。海上保安庁の巡視船が漁船を保護するとともに、中国公船に領海から退去するよう繰り返し要請したという。

 同本部は15日朝も、中国公船の領海侵入を確認した。

 中国公船は昨年、1年間の約9割にあたる計333日も尖閣周辺で確認され、日本領海に計29日も侵入した。今年も元日から5日連続で周辺海域で確認されたうえ、日本の同盟国である米国が連邦議会議事堂襲撃事件による混乱が続くのを横目に、3日連続で領海侵入をしてきた。

 中国の王毅国務委員兼外相は昨年11月の来日中、尖閣の領有権を一方的に主張したうえ、中国・全国人民代表大会(全人代=国会)は同月、公船に武器使用を認める「海警法」案まで発表した。

 実は昨年夏、尖閣危機が高まった場面があった。

 中国側が設定した休漁期間が終わる8月16日以降、1万隻近くの漁船団が大挙して押し寄せる危険性が指摘されたのだ。中国は2016年8月にも、尖閣周辺海域に200~300隻の漁船団と、海警局の武装公船などを送り込んできていた。

 昨年の危機は、海上自衛隊の護衛艦「いかづち」と、米原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とする空母打撃群が同年8月15~18日、沖縄南方の海空域で、日米共同訓練を実施したことで防がれたという。

 東海大学海洋学部の山田吉彦教授(海洋政策)は「日米は明らかに中国を念頭に備えて連携した。中国側は地元の漁業関係者に、尖閣周辺は『敏感な海域』だと操業を規制したが、それ以上に米軍の圧倒的な力におびえ、あっという間に引かざるを得なくなった」と分析する。

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