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【田中角栄 不敗の世渡り力】人に受けた恩、義理は必ず返せ 金権批判する敵対議員にも「茶封筒」

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【田中角栄 不敗の世渡り力】人に受けた恩、義理は必ず返せ 金権批判する敵対議員にも「茶封筒」

 男が恥を忍んで頭を下げてきたら、できるだけのことはしてやるべきだ。受けた恩、義理は必ず返せ。私がいつも心してきたことだ。

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 田中角栄は性格が几帳面だっただけに、あらゆる曖昧さを嫌った。受けた相談事には全力で向かい合った。そのうえで、できることは100%引き受けたが、無理なものは「いくらオレでも、そりゃ無理だ」とキッパリ断った。田中はそうした背景を、次のように言っている。

 「相手に喜んでもらうなら、徹底的にやれ。中途半端な親切は生きない。頼まれたら、結果を曖昧にするのが一番いけない。結果はどうあれ、真剣に耳を傾けてくれたことで相手に感謝される場合が多い」

 カネに関しても同様だった。たとえ、敵対関係にあっても、相手が窮地にあったら後先を考えずに手を差し伸べるのが「田中流」であった。

 他派閥で、常々、田中の「金権」を批判している議員が選挙でピンチのとき、泣きを入れてくることが少なからずあった。派閥の親分からはスズメの涙くらいしか助けてもらえない。結局、「困ったときの角頼み」で、田中のもとを訪れる。田中は四の五の言わず、「頑張れ」の一言とともに分厚い茶封筒を渡していた。だが、その後、決して「オレの派閥に入れ」などとは言わなかったものだ。

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