ZAKZAK for mobile

【田中角栄 不敗の世渡り力】野心と思惑のコントロール 組織の中で大事なのは周囲との“間”

記事詳細

【田中角栄 不敗の世渡り力】野心と思惑のコントロール 組織の中で大事なのは周囲との“間”

 野心、思惑は誰にもある。問題はそれをどうコントロールできるかだ。できれば一人前、できないヤツは半人前以下。

<< 下に続く >>

 田中角栄自身はある意味、野心と思惑の塊でもあった。政治家に象徴される属性ということでもある。しかし、この属性はやがて大物たるか、万年陣笠で終わるかの分かれ道にもなる。それを制御できるか否かで、将来の明暗が分かれるということである。

 かつて田中派には“親分”の薫陶よろしく、優秀な若手議員が多く集まっていた。そうした中には、悍馬(かんば=気性の激しい馬)のように、野望や計算を丸出しにしたような議員もいたが、田中はこうした議員に次のようなキツーイ一発を浴びせたものだ。当時の田中派担当記者の証言である。

 「ある若手議員が青い顔をして、うなだれて、田中事務所から出てきた。聞くと、田中から一喝されたという。『お前は、野心、思惑がすべて言動に出ている。そんなことで、先輩議員にかわいがってもらえると思っているのか。それを表に出さず、どうコントロールしていくかが、まったくできていない。政治家として、一人前にはほど遠い。半人前以下だ。しっかりしろ』と」

 一方で、次のような表現で一喝された若手議員もいた。早坂茂三元秘書が語っていた。

ランキング