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【ぴいぷる】WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗「負けたら、アカン」 いまだ無敗、13回防衛のレジェンド超え目指す (1/2ページ)

 大阪市のエディオンアリーナ大阪で12日、6度目となる防衛戦に臨む。「スパーリングの調子も良く、モチベーションも上がっています」と自信を見せる。

 2014年のプロデビュー以来、日本王者、東洋太平洋王者、世界王者と無敗のまま駆け上がってきた。

 本名は寺地拳四朗。父の永(ひさし)さんはミドル級で日本王者、ライトヘビー級で東洋太平洋タイトルを獲得した。名前は漫画「北斗の拳」の主人公からつけられたという。

 一見すると、ボクシングが好きで順調にキャリアを積み重ねているようだが、始めたのは意外な理由からだった。

 「あまり勉強が得意じゃなくて、行ける高校がなかなか、なかったんです。『どうしよう?』となったときに、推薦狙いでお父さんが『ボクシングをやれ』ということになって嫌々始めました」

 狙いは当たり、奈良朱雀高校に推薦で入学。たちまち才能を発揮し、高校3年で迎えた奈良インターハイでは、準優勝という実績を残した。

 それでもボクシングへの関心は薄かった。高校卒業後も、ボートレーサーになるつもりだった。

 「いとこがボートレーサーで、『いいな』と思ったんです。一度ボートに乗せてもらったことがあって、スピード感に『すげえ!』と思いました。長く現役を続けられるし、小柄(身長164センチ)なので体形的にも向いているかなと思っていました」

 ボートレーサー養成所の試験を受けるが、あえなく不合格に。大学時代に再挑戦するもかなわず、プロボクサーとなった。2度の失敗が、後の世界チャンピオンを生むことになるのだから、人生は何があるか分からない。

 ボクシングか、ボートレースか。それまで抱え続けてきた迷いを断ち切ったのは、デビュー後に勝ち続けた先に見えてきた「世界」の存在だった。「強い人にも『勝てるな。世界獲れるんちゃうか』と思ったんです。『じゃあ、ボクシングで行こう』と考えました」と振り返る。

 拳で稼ぐプロとなったことで意識も変わった。

 「プロになってからはお金を払って見にきてもらっているから、『勝たな』という気持ちが強くなりました。アマチュア時代は『こなす』という気持ちで、『強くなりたい』という思いもありませんでした」

 知らずに会うと、とてもボクサーとは思えないベビーフェースだが、話すと所々に負けず嫌いの面が現れる。「世界チャンピオンになったら、もう負けられない。『負けたら終わり』と思っています」と、勝ちにこだわり続ける。

 現在27歳。すでに5回の防衛を果たし、実績は十分のように見えるが、理想はまだまだ高い。

 世界チャンピオンになったときも、「通過点ぐらいの感じがありました。世界を一度獲っただけでは、あまり知名度も上がらないし、防衛を重ねていかないといけない」と語る

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